羽生善治七冠の偉業     vol.881

将棋の永世棋聖、米長邦雄氏が

  経団連で公演したことがある。

 

当時若手の羽生善治名人が

将棋界のタイトル七つを

独り占めした頃である。

 

演題は、

 

「なぜ、羽生君に勝てないのか」

 

米長氏は次のように語った。

 

◇「我々ベテラン棋士は

  得意な戦型を忘れられない。

 

  その戦型で勝った記憶が

  忘れられない。

 

  その戦型は

  もう通用しなくなっているのに」

 

名だたる企業の経営者が、

むずかしい顔をして

じっと聴き入っていた。

 

「1強」の秘密を知りたい財界の声に

 押されて催された講演会である。

 

羽生七冠の誕生は

それほどの社会的事件だった。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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