◇ トランプのコロナ感染
という珍事が起きた。
レムデシビルを投与したということは、
軽症ではなかったのではなかろうか。
それでも、選挙戦を勝ち抜くためには
「軽症アピール」しか道はない。
◇ 9月30日の第1回討論の
直後の感染と推察される。
トランプ大統領は10月6日には、
ホワイトハウスに戻ったが、
軽症なら医師が発表するはずであるから、
多分、それなりに重かったのだろう。
◇ ウイルスの増殖を抑えるため
レムデシビルを投与された
ということは、
酸素吸入を行っているはずだ、
との報道も出た。
レムデシビルは、
血中の酸素濃度が低下し、
酸素吸入または人工呼吸器が
必要な患者に投与される。
ホワイトハウスは、
「(重症化を防ぐ)予防的な使用」
といっているが、
それは疑わしい。
◇ トランプ大統領の血中酸素濃度が、
(息苦しさを感じる)94%以下に
低下していたことは間違いないようだ。
正常値は 96%以上。
90%未満が「呼吸不全」とされる。
レムデシベルを投与しても、
死亡率は20%に近い。
◇ NY市では、
感染率が3%以上のホットスポットは、
再び閉鎖になっている。
トランプ大統領は新型コロナに
感染したことを選挙に不利な条件と
考えているため、退院を急いだ。
こうした無謀さは、
トランプ大統領の内在的な
行動様式に他ならない。
彼は軽症での回復は、
選挙に不利にはならないと考えた。
逆に、「同情を集めて」
有利かもしれないと。
しかし重症なら、
国民に「大統領を続けるのは難しい」
と思う人が増え、
不利になる。
このため、
「病状にかかわらず、
軽症としなければならならない」と考え、
スタッフでもある医師に
命令したのだろう。
ホワイトハウスには、
大統領専用の医師がいる。
担当の医師が矛盾を追及されても、
「もごもご」としか言わない記者会見から、
これが伺える。
◇ 米国と欧州では
感染数が再び増加しているため、
パリでは全部のバーが、
英国では全部の映画館が閉鎖された。
日本では、9月・10月の
GoToキャンペーンにより、
11月ぐらいに第3波が来るかもしれない。
◇ それにしても、
インドを除くアジアで共通して、
人口に対する感染率が欧米よりも
1ケタ以上低いのはなぜだろうか?
湿度が高くてカビが多く、
発酵した食品(乳酸菌)の
摂取が多い地域に、
何らかの抗体をもって生活している
アジア人の体質が、
関係しているのかもしれない。
◇ トランプが11月にはできると
勝手に述べているワクチンの治験は、
効果と副作用の検証には、
多くの治験が必要なため、
5年から7年はかかるとされている。
◇ トランプのコロナの後、
バイデンの支持が上がり、
トランプは下がっている。
メディアは16%くらいの差に
拡大したと報じている。
反トランプが多いメディアの
世論調査では、
6ポイントから7ポイントの
偏向があるため、
実際は、9%から10%の
差ぐらいだろう。
5%くらいの差なら、
「郵便投票の不正の訴訟」が
起きる可能性がある。
そうなると、非常に厄介だ。
僅差でトランプ大統領が敗れたりすると、
金融市場も含めて大混乱になりかねない。
最悪のことを考えて
今から準備をしておかなければならない。
今日一日の人生を大切に!