Categories: 一般教養・雑学

ネットワークの結びつき vol.856

スタンフォード大学の

  マーク・グラノベッターは、

 

 「弱い結びつきの強さ」

 

   という論文の中で、

 

「実は弱い結びつきの

 ネットワークのほうが、

 強い結びつきのネットワークよりも

 情報伝達が効率的である」 

 

と説明している。

 

◇「弱いネットワーク」と

 「強いネットワーク」の

  両ネットワークで同じ情報を流すと

 

 どうなるか?

 

当然弱いネットワークのほうが

はるかに情報伝達の効率はよくなる。

 

情報というたとえが直感的でないなら、

これを水道管と考えてみるといい。

 

同じ水を流すなら、

強いネットワークのように限られた範囲を

幾重にも水道管をはいめぐらすよりも、

 

少ない本数で誰にでも水が行き渡る方が、

ネットワーク全体としては

はるかに効率がいい。

 

逆に強い結びつきで構成された

  ネットワークは非効率である。

 

しかも強い結びつきは

簡単には作れないし、

 

また同じような人どおしが

結びつきを作りがちである。

 

より多様な情報を

効率よく遠くまで拡散するには、

 

実は弱い結びつきからなる

ネットワークのほうが優れているのだ。

 

では創造豊かになるためには、

  人は「強い結びつき」で構成された

  知のネットワークと、

 

 「弱い結びつき」のネットワークの

  どちらに入ればいいのか。

 

答えはもう明らかだ。

 

弱い結びつきのネットワークのほうが

より幅広く多様な知識を

効率よく手に入れやすい。

 

強い結びつきのネットワークでは、

知識が同質化する傾向があるので、

創造性を高めるのには向いてないといえる。

 

このように一つのテーマについて

  深く情報を得ようとするならば

    強い結びつきが効果的であり、

 

逆に多様な情報を

効率的に集めたいときは

弱い結びつきのほうが効果的である、

 

ということになる。

 

組織強化は、まさに

「強いネットワーク」にほかならない。

 

これからは創造性や多様性も

視野にいれながら、

 

強めるところは強めて、

 

弱めるところは弱めて、

 

やっていく必要がある。 

 

<今日の名言> 

岩をも通す信念を持て。

日本の経営者は信念がたりない。

          稲盛和夫

 

*信念不足がすべての原因です。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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