Categories: 世界情勢

中国の習近平体制が危うい   vol.844

 先日、朝日新聞の9面に

  次の見出しが掲載された。

 

中国公安部 また粛清


今年3人目 政権不満勢力を排除か


習氏の求心力に影?

 

中国で、公安当局の幹部が

  相次いで粛清されている。

 

反腐敗キャンペーン中で失脚させられた

周永康氏(元政治局常務委員。無期懲役)の

影響力が残っており、次々に排除されている。

 

今、取り調べを受けている

上海市副市長兼公安局長で3人目。

 

3人には、周永康氏の

部下の部下という共通点。

 

朝日が取材した党関係者によれば、

摘発は、

 

「今なお周氏を支持し、

 現政権に不満を抱く勢力がいるため」で、

 

今年4月にも公安省内では、

 

「組織から徹底して

 周永康の毒を取り除け」

 

と発破が掛けられたという。

 

習近平体制は、

 周永康に対する独裁という

 意味合いもあるのだろう。

 

共産党内部の激しい党内闘争の一端を

見せられているように感じる。

 

周永康氏の汚職が「冤罪」

ということはなさそうだが、

 

逆に言うと「汚職」だけなら、

周永康氏が摘発されたあとも

信奉者が残っているのは理解しにくい。

 

どちらにしても

「勢力争い」という印象が拭えない。

 

このようなガタガタした混乱が続けば、

22年の次期党大会で習氏がトップの座に

留まれるかどうかが焦点だという

《朝日》の分析は非常に興味深い。

 

◇ 深まる米中対立に加え、

  深刻さを増す香港情勢、

 インドなど周辺国との摩擦など難問が山積。

 

新型コロナウイルスで落ち込んだ経済を

回復軌道に戻す手腕も問われる。

 

最も重要なのは「経済」に違いない。

 

そのためには米中対立を

どう軟着陸させるのかも重要。

 

その点では米国大統領が誰になるか

という要素が極めて大きい。

 

しばらく、

両国の動きに目を離せない状況だ。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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