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トランプ亡き後の「中国包囲網」の構築こそが対中戦略の柱 ③    vol.817

ロシアの軍事産業の

  最大のお得意先はインドであり、

 

インドとロシアは、

最新兵器の共同開発も行うほど

印露の友好関係は固い。

 

そのインドと中国が戦争を

起こすことになったら、

ロシアはインドに味方することになる。

 

インドは、ロシア兵器体系で

軍備が整備されているため

米国兵器体系にはすぐには変更できない。

 

その点、中国は自国兵器体系であり、

ロシア兵器体系ではない。

 

ロシアはインド軍とは

共同作戦が簡単に取れるが、

中国とは密接的な共同作戦は難しい。

 

ちなみに、日本は米国兵器体系であり、

米軍との共同作戦を前提にしている。

 

中国は、コロナ感染と揚子江の洪水、

  バッタの農業被害で国内に

  不満が溜まっているため、

 

領土拡張で民衆の目を

海外に持っていきたいのであろう。

 

しかし、それでもインドとの不仲は、

戦略的な損害が大き過ぎるように感じる。

 

インドもコロナ感染拡大で、

国内で不満が溜まり、

中国軍の侵略を放置できない。

 

インドは、ロシアだけではなく

米国や豪州、日本などとも手を結び、

中国に対峙するしかない。

 

一方、ロシアもインドがロシアから離れて

米国兵器体系になったら、

最大の兵器の売り先がなくなる。

 

米国は、インドが

 ロシア兵器体系だったため、

 

パキスタンとの関係を構築して

アルカイダを駆逐するために援助していた。

 

しかし、パキスタンは、

中国との関係を重要視してからは

援助をしなくなっている。

 

結果、米国とインドの友好関係と、

パキスタンと中国の同盟関係

という形になってしまった。

 

この2つのペアが対立関係になってきた。

 

ロシアはインドにつくか、

  中国につくかの選択になる。

 

このため、ロシアも中国との関係を

見直すことになるとトンビは見る。

 

ロシアは中立ではなく、

インドとの関係優先から中国との関係を

悪化させても仕方がないとなるだろう。

 

このため、米国、日本、ロシア、

インド、豪州、ヨーロッパ諸国の

「中国包囲網」が完成することになる。

 

この包囲網は、

中国にとっては脅威になるはずである。

 

インドとの関係悪化は、

今後の展開を考えた場合、

 

中国にとって最大の戦略的ミスと

なるのではなかろうか。  完

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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