◇ 都知事選が終了したあたりから
東京都内の新型コロナの感染者数が
大きく上昇しはじめ、
すでに9日は224人、10日は243人、
11日は206人、12日は206人と、
コンスタントに200名を超える
感染者が出始めた。
新宿など夜の街にターゲットを絞り、
これまで以上にPCR検査を実施始めており、
それまでの感染者の推移と
単純比較することはできないが、
それでも、PCR検査の陽性率は
東京ではすでに 5.8% を
上回りはじめており、
感染者数は他国と比べて少ないが、
この陽性率は異常に高い水準となっている。
◇ また感染者数に対する
死亡者数も 4% を超えており、
一般的な季節性インフルエンザの
感染死亡率 0.1% などと比べれば、
各段に死亡リスクが
高まっていることがわかる。
100年前に大流行して
スペイン風邪でさえも
感染者の死亡率は 2.5% であり、
生命の危機という視点で見ると、
なんら安全性は高まっていない.
◇ ウイルスが変異して
「東京タイプ」という
新種のコロナウイルスが、
新宿をエピセンターとして
全国に再拡散しはじめている
という噂も出てきた。
◇ 西村経済再生担当相は、
記者会見でも、
PCR検査数の増加を考慮して
感染者数増加を評価する必要があるとし、
「4月上旬の緊急事態宣言を
出した時とは状況が違う」
といった説明を繰り返してる。
このまま何の対策も打たずに
放置するつもりなのだろうか。
◇ そこに上乗せのように
実施しようとしているのが、
またしても経産省主導の
「GO TOキャンペーン」の
早期実施の問題だ。
もともとこのキャンペーンは
感染症流行が収束した後、
国内における人の流れと
街のにぎわいを創り出し、
地域を再活性化することを目的として
予算計上されたものである。
◇ 観光庁の「Go To トラベル事業」
に関する発表資料から抜粋すると、
国内旅行を対象に旅行代金の
半分の相当額を支援し、
その支援額のうち7割は旅行代金の割引に、
3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして
付与されることになるようだ。
※参考:https://www.mlit.go.jp/kankocho/page01_000637.html
◇ 「海の日」を含む7月の4連休前に
旅行代金の割引のみ先行的に開始し、
連休中の旅行需要を喚起するのが
大きな狙いになる。
しかし、新型コロナ感染が
収束したわけでもない状況の中で、
なぜ7月22日から前倒しで
実施する必要があるのか。
まったくよくわからない。
つづく
今日一日の人生を大切に!