◇ 11月の米大統領選挙までには
まだ 4カ月 もあり、
その間に何が起きるかわからないが、
現時点での各種調査を見る限り、
トランプ大統領が敗北し、
民主党候補の
バイデン元副大統領が
勝利する ことは、
ほぼ確定的である!
◇ ニューヨーク・タイムズが
シエナ大学と共同で
6月に行った世論調査では、
バイデン支持は 50%
トランプ支持の 36%
と大差がついた。
これは、
トランプが大統領となってから
最も惨めな結果で、
彼が2期目を目指す戦いで
負け犬となることを示す
現時点での明確なサインである。
◇また英エコノミスト誌は、
独自のモデルを立て毎日のように
データを更新して選挙の行方を追っているが、
6月27日現在、
バイデンが勝利する確率は 91%
トランプの勝利は 9%
である、と報じた。
◇ このようにトランプ劣勢は明らかで、
それはコロナウイルス対応の
大混乱への失望に加えて、
「ブラック・ライブズ・マター
=BLM(黒人の命を大切に)」デモへの
強硬姿勢への反発のためである。
◇ 4年前の選挙でラストベルトと
呼ばれる北部工業地帯の
白人労働者・低所得層の不満を
爆発力に利用したトランプの流儀は、
まだ通用するように見える。
ところが、
ニューヨーク・タイムズによれば、
代表的なラストベルトの州である
ミシガンはじめペンシルバニア、
ウィスコンシンで、
今回はバイデンが10ポイント以上の
差をつけて優位に立っている。
◇ つまり、
ヒスパニックの移民労働者が悪い、
中国の過剰輸出が悪いと、
全てを他人のせいにして
悪口を言い立てたところで、
それで米国自身が蘇るわけではない
という当たり前のことが、
4年間かけて立証された
ということなのだろう。
◇それでトランプ大統領は、
今度はBLMデモの裏に潜む
「過激派が悪い」と叫んだが、
彼の「誰かが悪い」一本槍の路線は
ますます袋小路に突き進んでしまった。
つづく
今日一日の人生を大切に!