◇ 本日は、教養を身につけるための
ガイドブックとしても
有用な一冊を紹介する。
『人生の教養が身につく名言集』
出口治明・著 三笠書房
◇ 教養とは、人生を面白おかしく、
そしてワクワクさせてくれる
ツールである。
「自分の辞書」が1つ、
また1つと豊かになっていくことで、
自分の世界が広がっていく。
そしてそれはまた、
自分の「生きる選択肢」と
「人生を楽しむ選択肢」が
増えていくことであり、
選択肢が増えれば、
人生の面白さや生きやすさが
まるで変わっていく。
今も残る古典作品の多くは、
その作者が左遷されているときに
書かれていたりする。
左遷されて時間があったからこそ、
優秀な彼らが十分な時間をとって、
後世に残るすばらしい作品が書けたわけだ。
◇ 「運がいい」というのは、
フィンレイソンが指摘しているように、
「適切なときに適切な場所にいる」こと。
人生は、ブーバーのいうように、
そのときどきの出合いによって
変化し続けていく。
そうした川の流れに身を任せる生き方が
一番すばらしいとトンビは思う。
変化を受け入れ、川の流れのままに
流されて生きていく。
なぜなら、人間の力では、
流れを変えることは難しいからだ。
風が吹いていないときは、
凧は揚がらない。
◇ 「うれしいことプラス100」が、
「悲しいことマイナス100」で
オフセットされるのではない。
絶対値を足して200になる。
過ぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、
さらに不幸を招く近道だ。
(ウィリアム・シェイクスピア)
◇ 「相手の心に任せる」と、
人生、意外にうまくいく。
いつ気づいてくれるのかも
わからない「他人」はあてにしない。
それよりも、天と地と自分が
「知っている」ということに満足する。
「この3つがあれば、
十分じゃないか」と考える。
私が人生を知ったのは、
人と接したからではなく、
本と接したからだ。
(アナトール・フランス)
◇ 堅苦しい名著・名言の解説にとどまらず、
それを処世の術にまで噛み砕いており、
誰が読んでも楽しめる一冊だ。
ぜひ読んでほしい。
今日一日の人生を大切に!