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来年の東京オリンピックは夢物語 ②  vol.779

安倍首相が国会での答弁で

 「アビガン」を口にするのは理由がある。

 

それは「アビガン」を開発した

富士フイルム富山化学が、

お友だちの会社だからである。

 

もうすでに新型コロナの治療薬として

立証済みであるかのような発言を繰り返し、

 

そうすると読売新聞が一面トップで

「アビガン200万人分確保」と煽り立て、

 

テレビのワイドショーで非専門家が、

 

「なんで早くこの薬を承認しないんだ」

 

「厚労省は何をやっているのか」

 

といった馬鹿げた光景が繰り広げられた。

 

しかし、アビガンには最初から

  催奇形性の副作用があることが

  知られているし、

 

さらに新型コロナウイルス患者に

投入した場合に本当にこの薬の効果で

症状が改善したのか、

 

それとも他の施策が先に効いたのか、

 

あるいはまたその複合なのか、

 

あるいはまた別の副作用は

出なかったのかについて、

 

まだ何の科学的知見も蓄積されていない。

 

厚生労働省や在野の専門家が

慎重な態度を崩さないのは当然である。

 

従って、この秋までに

 「この薬があれば心配ない」

 という確信が得られるところまで

 達するのは極めて難しい。

 

その大変さは、2003年にパンデミックを

起こしたSARSのワクチン開発が

もう17年も続いていて、

 

今なお未完成であることを知れば

納得できるだろう。

 

従って、今年10月」という壁は

とてつもなく高い。

 

ましてやそのタイミングで

世界が大きな第2波に

見舞われているような状況であれば、

 

もはや五輪どころではない

ということになるのは当然だ。

                                 つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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