Categories: 人物に学ぶ

国立西洋美術館      vol.764

岐路になる出会いが誰にでもある。

 

「人生 邂逅(かいこう)し

   開眼し瞑目(めいもく)す」

 

文芸評論家、亀井勝一郎の文学碑に

刻まれた言葉だが、

 

邂逅すなわち偶然の出会いが

人生をつくる。

 

丹下健三氏は、旧制高校の頃、

    たまたま雑誌で一枚の写真を目にして、

    建築家を志した。

 

スイス生まれの建築家

ル・コルビュジエ設計の

「ソビエト宮殿」案である。

 

文科に転籍を考えていた時期の頃で、

その邂逅がなければ、

 

「世界のタンゲ」

生まれていなかったかもしれない。

 

建築史に及ぼした影響において、

    コルビュジエはピカソ以上

    とも評される巨匠である。

 

彼の設計した国立西洋美術館が2016年、

 

ル・コルビュジエの

建築作品近代建築運動への顕著な貢献

 

の構成資産として

「世界文化遺産」に登録された。

 

緩やかなスロープをたどっていくと、

     絵画や彫刻に自然と出会う。

 

「住宅は住む機械である」と語り、

 

機能性と美しさを追求した人ならではの

心地よさを美術ファンはよくご存じだろう。

 

庭園の散歩も楽しい新緑の季節である。

 

機会があれば、

立ち寄られてはいかがだろう。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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