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75歳まで繰り上げ可能になるあなたの年金   vol.747

7都府県に緊急事態宣言が出される中、

    ある法案が衆院本会議で審議入りする。

 

年金を受け取り始める年齢を

75歳まで繰り下げ可能にするための

年金改革関連法案が、

14日の衆院本会議で審議入りした。

 

所管するのは、新型コロナウイルスの

対応に追われているはずの厚生労働省。

 

緊急事態の状況下で

なぜ先送りしないのか、

今後議論を呼びそうだ。

 

現在、公的年金の支給開始は

  65歳を基本にして、

 

 60歳から70歳まで選ぶことができる。

 

 その上限を75歳まで引き上げよう

 というのが、今回の法案だ。

 

高齢者の就業を促進するため、

75歳から年金を受け取り始めると、

毎月の年金額が増えるという仕組みに変更。

 

具体的には、受け取り開始年齢を

  1カ月遅らせるごとに年間の受給額は

  0.7%  増える。

 

75歳まで遅らせた場合、

65歳開始の人に比べて

毎月の年金額が 84増えるという。

 

また、働く高齢者に年金の一部を減らす

「在職老齢年金」も同時に見直す。

 

6064歳の場合、

現行では賃金と年金の合計額が

28万円を超えると年金が減るが、

 

この基準を月47万円に引き上げる。

 

働くほど年金が減る仕組みが

高齢期の就業意欲を阻害しているとの

指摘があるためだ。

 

では、従来通り65歳から年金を

  受け取った場合と、

 

今回の法案となる75歳から年金を

受け取った場合、

 

どちらが多く受給できるのか?

 

計算すると、

その2つの年齢で受け取った年金が

同じ額になるのは  86

 

つまり、86歳以上生きれば、

75歳から受給した人がお得になり、

 

それより前に亡くなってしまうと、

65歳からの支給を選択した人が

得をすることになる。

 

参考までに、日本人の平均寿命は、

男性が81  女性は87

 

各人の選択が迫られることになる。

 

年金制度の改革法案の主な狙いは、

  高齢者の就業を促進するため。

 

この法案が閣議決定されたのは先月3日。

 

厚生労働省の省内では、

法案の審議を先送りすることで、

 

国会対応に割く人員を新型コロナ対策に

振り向けるべきだとの意見もあった。

 

緊急事態宣言が出される中での審議入りに、

ネット上では様々な声が上がっている。

 

ただ、受給年齢を75歳に

強制的に先延ばしされると

勘違いをしている人もいるが、

 

受け取る年齢が75歳まで

選べることになるというのが、

今回の法改正だ。

 

選択筋が従来より増えるという意味では、

良い改正のように見えるが、

 

はたしてそうだろうか?

 

この時期にあえて

やらなければならない理由は、

切羽詰まっているという証であり、

 

受給者の先延ばしにしか、

トンビには見えない。

 

もうしばらくすると、

その全容が見えてくるであろう。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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