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「お役所仕事」のワークスタイル変革 ②        vol.696

  渋谷区ではこうした新しい形の

  IT行政の実現に向けて、

  数年前から投資している。

 

 その取り組みは、

 

「顧客サービスを実現するための

 投資と構造改革、さらにはKPI主導の

 ワークスタイル変革」

 

に他ならない。

 

平たく言えば、

ITを利用して区民に

優れたユーザー体験を提供していき、

 

職員のレベルではKPI

つまり目標設定とそれを達成したかのデータを、

 

職員が常に意識しながら

働き方を変えていくということだ。

 

KPI  : Key Performance Indicator
          重要業績評価指標

 

KPI達成のために職員へは

 モバイルPCOffice 365+クラウド

 という業務システムを導入した。

 

単にモバイルPCを配布しているだけでなく、

BYOD も認めており、

 

いつでもどこでも職員が仕事をできる

環境を整えているという。

 

BYOD : 従業員が自分のPCなどを
              使って業務を行うこと

 

また、民間でも頭が痛い

非効率な企業に特徴的な「会議」も、

 

既に渋谷区ではOffice 365

バンドルされている Teams

利用しているという。

 

民間企業の  IT刷新」、

 渋谷区に負けてないか?

 

変わらなければ

生き残ることはできない。

 

渋谷区のケースは、まさに

 

「老朽化した“レガシーIT”を

 保持し続けている企業が、

 ITシステムをどう刷新するか」

 

という問題を、

民間のIT担当者にも突きつける

事例ではないだろうか。

 

少子高齢化、AIの普及など

  社会が大きく変わりつつある。

 

そうした中で将来ではなく

今変わらなければならない。

 

公務員は徴収された税金の

仕組みの上に存在しており、

 

高品質、高効率なサービスを

提供していかなければならない。

 

例えば、現在多くの大企業で

  使われているメールのシステムは、

 

30年前のシステムの仕組みを

ちょっとずつ変えながら延命してきたものだ。

 

一方で、Slack Teams といった

新しいビジネスコミュニケーションの

ツールも登場している。

 

そうした新しいツールを導入しようとすると、

利用者(従業員)から「メールで十分だ」とか、

 

「新しいモノが怖い」という反応が帰って来て、

 導入が進まないということは多々ある。

 

渋谷区役所の中で新たなIT

  どこまで浸透するかは

  これからも見ていく必要があるが、

 

それでも、渋谷区ですらIT刷新は

ここまで進めた。

 

働く現場の非効率をどう解消して、

前に進むのか。

 

民間企業の経営層にとっても

真剣に考えるべき問題だ。 完

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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