◇ カナダ統計局は、昨年10~12月期の
実質国内総生産(GDP)が、
前期比+0.1%・同年率+0.4%に
とどまったと発表した。
ここでトンビが注目したのは、
カナダ政府が、昨年10月にG7としては
初めて合法化した大麻関連の経済活動が、
カナダのGDP統計に
完全に組み入れられたことである。
ロイター通信が和文記事でも
このニュースを取り上げた。
◇ カナダ統計局の公表資料によると、
同国のGDP統計には、
従来は医療用大麻の合法的使用に
関連する経済活動のみが記録されていたが、
今回からは非医療用(嗜好用)および
医療用の大麻の生産・流通・消費に関連する
合法・非合法の経済活動が
すべて計上・推計されるという。
◇ 昨年10~12月期の家計の
大麻関連支出(名目)は、
年率換算59億加ドル(500億円弱)で、
家計支出総額の0.5%を占めた。
内訳は 非合法が 47億加ドル
合法が 12億加ドル
アルコール・タバコ・大麻への
支出における大麻の比率は11.2%だった。
◇ カナダのトルドー首相が、
ウルグアイに続いて、国として
嗜好用の大麻を合法化した狙いは、
国が管理することによって不法取引を減らし、
犯罪組織を排除することである。
大麻は多くの国と地域で
所持や使用が禁じられるが、
麻薬のなかでは依存性が低く
副作用が軽いとされ、
欧米では『ソフトドラッグ』
と呼ばれている。
依存性が高いコカインや
合成麻薬LSDなど『ハードドラッグ』と
区別されることが多い。
◇ またロイター通信は、
「オランダの売春・麻薬の経済規模、
チーズ消費額を上回る」
と題した記事を配信した。
この記事により、
オランダの売春や麻薬取引の
経済規模は年間25億ユーロで、
チーズ消費額をやや上回る規模に
達していることが明らかになった。
つづく
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