Categories: 一般教養・雑学

「割れ窓理論」の偉力 vol.679

3年前から地域のゴミ拾いを続けるA氏。

 

ここ数週間、公園の花壇に空き缶が

何度も捨てられていることに気づいた。

 

その花壇は、普段から手入れがされず、

雑草が伸び放題であった。

 

人間の心理からすると、

汚れている所には、

ついついゴミを捨ててしまう。

 

かつてニューヨーク市長を務めた、

    ルドルフ・ジュリアーニ氏は、

 

犯罪を減らすために、

アメリカの犯罪学者

ジョージ・ケリングが考案した

「割れ窓理論」 (Broken Windows Theory)

を応用した。

 

小さな不正を徹底的に正すことで、

多くの不正を防ぐことができるという

環境犯罪学の理論だ。

 

割れた窓を放置していると、

    誰も注意を払っていないというサインとなり、

 

そういった場所には、

自然とホームレスや犯罪者が集まり、

環境が荒れ、ほかの窓もすべて壊されてしまう。

 

  ニューヨーク地下鉄の落書きを消し、

     無賃乗車などの小さな不正を

     ひとつひとつ取り締まることで、

 

市長就任前から比べると、

地下鉄内の凶悪な犯罪件数が減少した。

 

ルドルフ・ジュリアーニ氏は、

そういった人間の心理を

逆手に取ったものだった。

 

ディズニーランドや

  ディズニーシーでは、

    パーク内のささいな傷をおろそかにせず、

 

ペンキの塗り直しや破損箇所を

見つけたら、すぐに修繕を行うことで、

 

従業員だけでなく、来客のマナーも

向上させることに成功している。

 

前述のA氏もまた、

    公園の花壇の雑草を取り除き、

    空き缶を根気よく拾い続けた。

 

その結果、

花壇に空き缶が捨てられることが、

なくなったそうだ。

 

職場でもプライベートでも、

「割れ窓理論」

想像以上の偉力を発揮する。

 

ぜひ、試してほしい。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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