◇ 年末が近づくとにつれて、
「もう、一年が経つのか・・・」と、
時の流れの早さに驚いている人も
多いだろう。
時間が過ぎるのが早く感じる理由として、
最も有名なものに、
フランスの哲学者ポール・ジャネが発案した
「ジャネーの法則」がある。
「生涯のある時期における時間の
心理的な長さは、年齢に反比例する」
つまり
「年齢を重ねると体感時間が短く感じる」
というものだ。
◇ 例えば、50歳の人間にとって
1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、
5歳の人間にとっては5分の1に相当する。
よって、50歳の人間にとっての10年間は
5歳の人間にとっての1年間に当たり、
5歳の人間の1日が50歳の人間の
10日に当たることになる。
◇ ことわざでは単に
「光陰矢の如し」といわれ、
月日の経つ早さを、
矢の飛んでいく速さにたとえられているが、
ジャネーの法則によると、
時間の過ぎる速さは、
年齢に比例して加速する、
ということになる。
「光陰矢の如し」の矢は、
実はロケットエンジン搭載の
ミサイルのようなもので、
飛んでいるうちにどんどん加速していく。
◇ この要因のひとつとして
「生活に新鮮味がなくなる」
ということがあげられる。
子供の頃は毎日新しい経験や発見をする。
しかし、大人になると、
毎日同じような日常の繰り返しに
慣れてしまうことで、
時間の流れを早く
感じるようになるのだろう。
◇ マンネリから抜け出すには、
通勤経路を変える、
いつもより早く起きる、
普段より明るい声で挨拶する など、
新しいことに目を向けてみると
良いかもしれない。
新鮮味を感じる充実した
毎日を過ごせるよう努めないと、
いつのまにか矢が加速して、
アット言う間に人生が
終わってしまうことになりかねない。
そうならないためにも、
来年こそは、今までに経験しなかったことに、
積極的に挑戦してみてはいかがだろうか。
今日一日の人生を大切に!