◇ 期限直前になって条件付きで
GSOMIAの継続を発表した韓国。
アメリカからの強い継続要求を
呑んだ形だが、
ここに至るまでに広がった
日米両国と韓国の溝は、
北東アジアの情勢に,
今後、大きな影響を与えることになる。
◇ 11月23日午前0時の
日韓GSOMIA 破棄期限の直前、
急転直下、韓国大統領府は、
GSOMIAの継続を発表した。
いつも通り、
“国際情勢のために” とか
“米韓同盟のために” といった
自画自賛的な言い訳が並び、
日本が韓国に対して発動した
輸出管理や徴用工問題を巡る対応を
非難するという点は今までと変わらないが、
一応表向きには混乱は免れたとの
論調が目立った。
◇ 日本はその判断を
『韓国が常識的な範囲に留まった』と評価し、
米国も『韓国の判断を歓迎する』と
発表はした。
だが、日米韓の間にできてしまった
決定的な溝は埋まりそうにはない。
◇ GSOMIA騒ぎが一段落したかと
思われた直後、
日韓の言い分の違いが明らかになり、
まだまだ混乱は収まっていない気配だ。
日本が韓国に突き付けた輸出管理について、
日本は緩める意思はないようだし、
韓国も「GSOMIAはいつでも破棄できる」
と息巻いている。
◇ トランプ政権は一応
韓国政府の判断を歓迎したが、
実際には韓国政府の対応には
激怒しており、
在韓米軍の縮小、
そして完全撤退までに言及するなど、
米韓関係は崩壊していると
言っても過言ではない。
◇ 聞くところによると、
会合も開始早々物別れに終わり、
アメリカの特使が激怒して
会議をやめてしまうなど、
GSOMIAの運命がどうであれ、
もうアメリカが韓国に安全保障上の
信頼を置くことはなくなったようだ。
◇ そんな動きを察知してか、
ここにきて北朝鮮が賭けに出た。
11月28日に日本のEEZの外側に向けて
ミサイル発射実験を強行した。
発射されたミサイルと思われる物体は、
いったい何だったのか?
また短距離弾道ミサイルだったのか?
それとも最近流行りのSLBM
(潜水艦から発射されるもの)だったのか?
いずれにしろ、トランプ大統領の
「ロケットマン」発言から察するに、
すでに堪忍袋の緒が切れた事態のようだ。
つづく
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