◇ 日本企業が活力を失うと共に、
日本では貧困がじわじわと広がっている。
若年層や女性に
正社員の道がなくなっていき、
中高年もリストラの対象になっている。
◇ そして、高齢者や母子家庭が
生活保護受給に落ちている。
そのため、日本の底辺では
住所すらも持てないため、
あがく人たちも増えている。
住所がなければホームレスと同じで、
震災等が起きても避難所にも入れてもらえない
可能性すらある。
◇ ここでよく考えて欲しい。
こういった状況に陥ってしまった
彼らは、彼女らは、
真面目ではなかったのだろうか。
日本では貧困に落ちていく層が
激増しているが、
彼らは遊びほうけ、
好き勝手なことをして、
適当に生きていたから
困難に陥っているのだろうか?
◇ 昨今では東証一部上場企業から
新興企業まで、ことあるごとに
社員をリストラしている。
では、これらのリストラされた人たちは、
真面目ではなかったのだろうか。
そんなことはない。
みんなまじめにやってきた。
しかし、どんなに真面目であっても、
日本の社会そのものが停滞し、
凋落すればそれだけ
不運に巻き込まれてしまう人が、
数百万、数千万人の単位で生まれる。
少子高齢化を放置した日本は、
まさに不運の人をいま、
大量生産しているのである。
◇「真面目にやっていれば報われる」
これが今の日本の社会で
空しい言葉になりつつあるのは、
すなわち時代が変わり、
常識が変わってきているからだ。
「真面目にやっていれば報われる」は、
高度成長期の頃に生まれた常識であり、
この常識は今はもう機能していない。
「ちゃんと働けば報われる」が
成り立たなくなったというのは、
今働いている人たち全員の
実感になっている。
「真面目に働けば報われる」というのは、
もう完全に非常識になってしまった。
つづく
今日一日の人生を大切に!