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中国の平成時代の栄枯盛衰から見えてくる日本の在り方 ③ vol.649

 

◇ 巨大化した中国は、尖閣諸島のみならず

    南シナ海の領有権も主張し、

 

同海域における軍事拠点化を

進めるようになった。

 

現在の習近平国家主席は

2009年に副主席として訪日、

このときも民主党政権だが、

 

強引に天皇との会見を

セッティングしたことで、

国民の批判が集まった。

 

一方、

習近平は天皇と会見したことを

中国内外に示すことで、

 

自分が次の中国のリーダーだと

いうことをアピールした。

 

ここでもまた中国は

天皇を利用したわけだ。

 

◇ しかし、あまりに増長した中国は、

    太平洋を二分して世界をアメリカと

    分け合おうなどと提案したり、

 

さらには中華経済圏である

「一帯一路」をぶち上げ、

 

トランプ大統領の誕生で

保護主義に傾いたアメリカに代わって

世界経済を牛耳ろうとするなど、

 

その覇権主義をあからさまに

誇示するようになり、

 

そのことによってアメリカとの

貿易戦争を招いてしまった。

 

◇ 経済成長も、

    2019年の成長率目標は66.5%と、

    かつてほどの勢いはなく、

 

実際にはすでにマイナス成長に

陥っているとも言われている。

 

今年3月の全人代では、習近平からは、

いつものように威勢のいい発言がなかった。

 

こうして平成の31年間の

中国を振り返ってみると、

 

天安門事件で低迷した後に急成長を遂げ、

いまピークを過ぎて斜陽の時代を

迎えようとしていることがわかる。

 

◇ 60年周期で景気が

    循環しているという

「コンドラチェフの波」という説がある。

 

これは最初の30年で

景気の谷から景気の山へと向かい、

 

ピークをすぎると次の30年で

景気の谷へと落ちていくというものだ。

 

◇ そう考えると、

    中国は天安門事件という底から

    30年をかけてピークを迎えたものの、

 

ちょうどそのときに米中貿易戦争が勃発、

これからの30年は没落の時代を

迎えることになる。

 

「コンドラチェフの波」

      照らし合わせれば、

 

令和の時代は、

中国の没落という、現象が起こることになる。

 

この没落する中国といかに対峙すべきかが、

令和の時代の日本の課題となっていく。

                                             つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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