キレそうなときを乗り越えるための3つの対処方法 ② vol.643

 

◇ 前回の冒頭で述べたように、

    もともと学生時代などは優秀だったのに、

    社会に出て苦戦する人がいるが、

 

それは、

 

「認知能力のために、

   非認知能力を犠牲にしてきた」

 

ことも影響している。

 

いくら優秀でも社会では

通用しないことは多々ある。

 

それは、学校の授業では教えてくれない。

 

社会人として仕事をするうえで必要な

3つのことが欠けているからだ。

 

◇ まず、学生時代は、試験など自分のことを

    解決することが求められてきたが、

 

社会人になると相手(お客様やチーム)の

課題を解決することが求められる。

 

他人のために何かをするには、

相手の問題を察したり、

 

聞き出す共感力やコミュニケーション力や

利他性などが必要になる。

 

◇ 2つ目は、協調性や忍耐力、回復力。

 

学生時代は仲のいい友達たちと

過ごしていればそれでよかったが、

 

社会人は上司やクライアントなど、

苦手だったり気の合わない人たちと

うまくやっていかなければならない。

 

◇ 3つ目は、行動力、やり抜く力、責任感。

 

 学生時代は勉強で知識をつけて

 試験で点を取るという

 “机上” での作業で評価されていたが、

 

社会人は、知識を活用して

結果を出す “行動” が求められる。

 

それには 行動力、

やり抜く力などが必要になる。

 

これらはいずれも、

非認知能力といわれるものだ。

 

◇ 非認知能力の高い人は、

 自分の知らなかった新しい世界の

 人々と交わっても協調し、

 

試行錯誤を繰り返し、

転んでも立ち上がることができる。

 

その姿勢こそが、

ストレスに強いと言われるゆえんだ。

 

もちろん、仕事へのミスマッチからくる

ストレス原因は、

どちらの能力不足でも起こりえるもので、

 

単にその仕事に対する十分な

認知能力(基本的能力)が欠ける場合もある。

 

◇ ただ、ストレスに強くなるためには、

 認知能力を上回る非認知能力が必要なのだ。

 

人はちょっとした感情の爆発でキレて、

自分が積み上げてきたものを

一瞬で失うことがある。

 

職場でも家庭でも

そういうことはよく起こる。

 

特に上司や親という立場にいる人は要注意。

 

なぜなら、キレたついでに

自分がため込んできたストレスを

弱い相手に全部ぶつけてしまう

ということがよく起こるからだ。

                                  つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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