キレそうなときを乗り越えるための3つの対処方法 ① vol.642

 

◇ 学生時代に優秀だった人が、

    社会人になってストレスに悩み、

 

     心身ともに疲弊し潰れてしまう

     というケースを見かける。

 

一方、学生時代には目立った成績ではない、

クラスの平均かそれ以下だった人が、

 

社会人になり結果をしっかり出し、

人望も厚くどんどん昇進していくこともある。

 

この違いはどこにあるのだろうか。

 

産業医の話を聞くなかで見えてきたのは、

子ども(学生)時代の過ごし方が

大きく影響しているということであった。

 

◇ どのような子ども(学生)時代を過ごし、

     どのようなスキルを磨けば

     高いストレス耐性が身に付くのか。

 

比較的ストレスに強い人に

子ども時代について聞いてみると、

 

多くの人が、「認知能力」だけでなく、

「非認知能力」を継続的に育まれてきた

という共通点があるという。

 

「認知能力」とは、

    テストの点数や偏差値、

    IQなど、数字で測定可能で、

 

従来の学校教育等で

重点が置かれてきたもの。

 

ハードスキルとも言われ、

 

言われたことをやる、過去問、塾や予備校、

丸暗記などの時間効率がよい勉強によって

得られやすい特徴がある。

 

◇ 一方、「非認知能力」

    ソフトスキルとも言われている。

 

数字だけでは測れない、

総合的人間力を意味する。

 

勤勉性、外向性、協調性、

精神的安定性などが代表的だが、

 

ほかに、

まじめさ、好奇心、社交性、

利他性、自己肯定感、責任感、想像力、

やり抜く力、自主性、積極性、共感力

コミュニケーション力、柔軟性、忍耐力など、

 

さまざまなものがある。

 

◇ なぜ“総合的”と呼ぶかというと、

 

    例えば、回復力(レジリエンシー)に

    優れる人がいたとして、

 

その人は回復力に優れるという1点だけで、

メンタルヘルス不調になりにくいのではない。

 

そのような人は多くの場合、

職場で日頃から上手に

コミュニケーションを行っていたり、

 

わからないことを人に聞く素直さや謙虚さ、

また、周囲を巻き込む行動力、

 

そして自身の試行錯誤ややり抜く力など、

さまざまな要素を持っていたりしている。

 

そのため、

そもそも回復力をそこまで要さない、

要したとしても周囲がサポートしやすい人

ということになる。

 

「非認知能力」とは、

このように複合的なものなのだ。

                                つづく

 

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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