◇ リベラルアーツ(教養)というと
大学教育を連想するが、
最近は社会人も身に付けるべきだ
という意見をよく聞く。
ただ、
「ジャンルが広すぎて
何から手を付ければよいかわからない」
と悩む人も多いだろう。
ビジネスパーソンが
身に付けるべき教養とは何か。
なぜいま、ビジネスに教養が必要なのか。
トンビも「教養講座」を主催している立場として
その重要性を少し考えてみることにする。
◇ リベラルアーツ研修や講座は
5~6年前から大幅に増えている。
内容は美術、音楽、文学、
歴史、哲学、宗教などさまざま。
専門家やパートナーコンサルタントが
講師として登壇するほか、
教養の必要性自体を
講師が話すこともあるという。
ここで間違ってはいけないことは
「物知りになろうと思ってはいけない」
ということだ。
教養人= 物知り ではない。
教養人とは「人間をよく知る人」のことだ。
そもそもリベラルアーツは長い歴史の中で
人間が生み出してきたものを学ぶこと、
すなわち
「人間を学ぶこと」
というわけだ。
だから、多くの知識を学ぶ必要はない。
自分が興味を持つ一つのことを掘り下げる。
それが第一歩になる。
◇ 手始めに、
「自分が大学や高校で興味を覚えた授業に
関する本を1冊読んでみてはどうだろうか」
そこから関心のおもむくまま、
関連する本を読んだり、
講演を聞きに行ったりして
専門性を深めていく。
また、伴侶や恋人、友人らが持っている
趣味や特技などの世界に、
一歩足を踏み入れてみるのもおすすめだ。
「身近なところから、
全く違った世界が開ける」ことがある。
美術館を巡るのも、
リベラルアーツを学ぶきっかけになる。
会社にいなくてよい時間を
スタバやシェアオフィスだけで
過ごすのはもったいない。
芸術に触れるのも仕事の一つと
割り切ってよいのではないかと思う。
つづく
今日一日の人生を大切に!