人生投げたらアカン vol.615

 

◇ 陶芸作家、河井寛次郎の

「助からないと思っても助かって居る」

 という有名な言葉がある。

 

この言葉は、将棋の故大山康晴15世名人が

「座右の銘」としていたことでも知られている。

 

◇ 将棋を指している際、

 「これはもう助からん」

 とあきらめそうになったとき、

 

 この言葉を思い出し、

「助かっている」という気持ちで

 改めて盤上を見直したときに、

 

 「一灯闇を破る」

 

 そんな手が浮かんでくるという。

 

◇ この

「助からないと思っても助かって居る」

 という言葉は、

 

  人生全般に当てはまるように思える。

 

◇ 助からないと思った瞬間、

 助からない理由に目を向けてしまう

    こととなるが、

 

「既に助かっている」と捉えて、

そこから思索すれば、

 

今、既に助かっている理由を探そうとし、

その目線で周囲を眺めることで

 

「苦境を切り開く道が見つかる」

こともあるのではなかろうか。

 

◇ その昔、

「人生投げたらアカン」と言ったのは、

 

元近鉄バファローズの

鈴木啓示投手であったが、

 

これも先のものと通底する言葉になる。

 

◇ 人生を「投げる」方向に

    目線を向けるのではなく、

 

「助かっている」理由に

目を向けることによって、

 

前を向いて生きていこう、

そんな活力や気概も湧いてくる。

 

そのエネルギーが本当に

捲土重来の機会を招き入れる、

 

あるいは、

狂瀾を既倒に廻らす突破口を切り開く、

きっかけを与えてくれるのではなかろうか。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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