◇「確定拠出年金」という
巨大利権公的年金が、
いかにキャリア官僚に
食い物にされているか、
ご存知の方も少ない。
◇「確定拠出年金」というのは、
個人が加入して、
運用まで行う「公的年金」ことをいう。
iDeCoという名称で、
国などが宣伝しているので
ご存知の方が多いはずだ。
この「確定拠出年金」は、
現在の公的年金だけでは、
将来、年金額が不足(破綻)するのは
明らかであり、(大きな声では言えないが)
公的年金に頼らず、
不足分は個人個人で年金を
積み立ててもらおうという
趣旨でつくられたものだ。
加入は自由で、
掛け金も自分で自由に決められ、
税制上の優遇措置もある。
◇ だが、この確定拠出年金には
実は、大きな落とし穴がある。
手数料が異常に高く設定されているのである。
まず、確定拠出年金に入った場合、
口座開設手数料として
2,777円 払わなければならない。
また毎月の手数料も
数百円から数千円かかる。
実はこの手数料の大半は
国の機関が分捕っている。
口座開設手数料2,777円と
毎月103円の口座管理費を
「国民年金基金連合会」という
機関が徴収している。
だが、「国民年金基金連合会」に
支払っているこの手数料がなぜ必要なのか、
まったく意味がわからない。
◇ 確定拠出年金は、
窓口となっている金融機関が、
掛け金の預かり、運用の手続きなど
すべてを行なう。
「国民年金基金連合」が行なう
業務などはほとんどない。
にもかかわらず、
開設時に3,000円相当と、
毎月103円も取っている。
これは、ピンハネ以外の何モノでもない。
◇ 確定拠出年金は、
加入することによって
平均で1~2万円の節税にはなる。
しかし国と金融機関への手数料が
年間数千円かかるので、
節税額の半分くらいが手数料で消えてしまう。
しかも、確定拠出年金は給付時にも
手数料がしっかりかかる。
給付時に取られる手数料は、
給付1回につき432円だ。
これも「国民年金基金連合」に
吸い上げられる。
国がピンハネしている
手数料の受取先である
「国民年金基金連合」というのは、
厚生労働省などの
天下り先になっている機関だ。
つまり、霞が関の官僚たちの
天下り先にお金を回すために、
「確定拠出年金」は手数料を
異常に高く設定しているのである。
◇ 将来不足するであろう年金を
補うために国民が自分で年金を
積み立てるように作った制度でさえ、
役人はピンハネしているのである。
しかも、一人一人から
年間1,200円以上とっており、
その額はかなり巨額となる。
もし1,000万人が加入すれば、
120億円という巨額な金額となる。
つづく
今日一日の人生を大切に!