日本は年金ピンハネ天国 ① vol.609

◇ 現在の日本の歳出の中で

    もっとも大きいのは、

 

      社会保障関連費

 

この社会保障関連費だけで、

金額は30兆円を超えている。

 

深刻な少子高齢化社会を

迎えている日本にとって、

 

この社会保障関連費は、

非常に重要な支出ということになる。

 

だが、この社会保障関連費は、

天下り官僚たちのカッコウの

利権温床になっていることを

ご存知の方は極めて少ない。

 

◇ 今の年金制度は、

    かなり複雑になっており、

 

一般の人からは

なかなかわかりにくい。

 

なぜもっとわかりやすい

仕組みにできないのかと、

不審に思っている人も多いはずだ。

 

 なぜ年金がこれほど複雑な制度に

    なっているのかというと、

 

それはキャリア官僚の天下りが

大きく関係している。

 

今の日本の公的年金システムは、

様々な機関がたくさんある。

 

それぞれが個別の仕組みで

成り立っており、

 

それが、年金や保険の制度を複雑化し、

「消えた年金」などが生じる

大きな要因となっているのである。

 

◇ では、なぜそんなに

     たくさんの機関があるのかというと、

 

キャリア官僚たちが

機関をたくさんつくれば、つくるほど、

 

自分たちの天下り先を

確保できるからである。

 

◇ たとえば、公務員の社会保障を

    管理する団体には、

 

   地方公務員共済組合

    ・国家公務員共済組合

 

   という組織がある。

 

いずれもキャリア官僚が

数名ずつ天下りしている。

 

国家公務員も地方公務員も、

その年金の原資というのは、

もちろん100%税金である。

 

だから公務員の年金を扱う団体は、

当然のことながら税金を

支出してつくられている。

 

つまり地方公務員共済組合や

国家公務員共済組合も、

その原資は100%が税金であり、

 

そこに天下りの席を用意し、

税金で天下り先を確保している

ということになる。

 

◇ そして、この天下りの報酬は、

    決して安くない。

 

一人あたり1,000万円前後もする。

公的年金の管理などは、

 

いろんな団体が乱立するよりも

一元管理した方が、

もちろん効率的で公平になる。

 

◇ だが、これまでも何度も公的年金の

    複雑な制度を一元化するべき、

    という議論が起こってはいるが、

 

キャリア官僚の天下りの席の確保のため、

これらの団体を整理することは決してしない。

 

そのため、

日本の公的年金システム自体に

巨大な無駄を生じさせているのである。

                                          つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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