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中国人の「爆買い」の次キーワード ① vol.606

◇ 中国人が東京の不動産を

    こぞって購入する「爆買い」

    話題になったのは20142015年ごろ。

 

海外投資家からみて割安感のあった

都心のマンションに中国人富裕層の

買いが入ったことで価格が押し上がり、

 

「不動産バブル」ともいわれる

状況を生み出す一因にもなった。

 

◇ しかし価格の高騰によって、

     世界における「東京」の

     投資妙味は徐々に薄れ、

 

「爆買い」の動きは

   収まってきたかのようにみえる。

 

ただ現場の投資家からは現在も、

 

「中国人と何度も買い付けが重なった」

 

「スピード勝負で現金買いの中国人に負けた」

 

といった声が聞こえてくることも事実。

 

果たしてどのような層が、

日本の不動産を狙っているのか。

 

買い手の姿を追っていくと、

 

従来型の富裕層とは異なる

「投資移民」というキーワードが

浮かび上がってきた。

 

「日本人はいかに安く指値をして

      買うかを考えるが、

      一部の中国人投資家はその真逆、

      いかに価格を釣り上げて勝負に勝つか、

      というスタンス」

 

ある不動産投資家はこう語る。

 

バブル期以降の市場では

考えられなかったことだ。

 

◇ 不動産会社は仮に番手が後でも

    信頼できる日本人投資家に売りたいと

    思っているケースも多いが、

 

「中国人投資家は売出価格を上回る

  『被せ』で現金買い付けを入れてくるため、

    負けることも多々ある」と付け加えた。

 

◇ もともと東京の不動産価格は

     ニューヨークやロンドン、

     香港などと比べて割安とみられてきたが、

 

2013年に東京オリンピックの

開催が決まったことで

海外投資家の目線が一気に集まった。

 

円安も追い風となって

中国マネーの流入が続き、

都心部の地価は年々上昇。

 

2018年の路線価トップとなった

東京・銀座の文具店「鳩居堂」前は、

 

1平方メートルあたり 4432万円 

バブル末期のピークを上回る

過去最高額を更新した。

 

地価の高騰に伴い、

世界的に見た東京の投資妙味は

年々薄れている。 

                   つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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