◇ 年金積立金管理運用独立行政法人の
(通称GPIF)
最高投資責任者・水野CIOが、
米国カリフォルニア州の
職員退職年金基金(カルパース)の
理事会の席上で語った内容が物議を醸している。
◇ GPIFが2018年10-12月期の
分散投資において、
すべての資産市場において損失を出し、
しかも為替差損の損失さえも被弾するという、
GPIF史上過去にも例を見ない
大失敗をおかしたことを公表し、
市場は騒然となっている。
◇ トンビが想像するに、
GAFAに投資した分が
大きく損失のではないかと思われる。
国民から集めたお金で、
一攫千金を狙って、パチンコ屋に行き、
スッテンテンになって帰ってきた、
そんなイメージだ。
◇ ご本人はグローバル市場が
同期化された状況下で、
あらゆる資産クラスで損失を出す
リスクがあると語っているが、
自らがしでかした大失敗であり、
こんな呑気なことを口走ること自体呆れる。
◇ 過去3か月の日米の株式市場、
債券市場を眺めてみても、
たしかにそれなりの相場変動が
あったことは事実である。
しかし、資本市場を細かくわけて
分散投資をして、
いや、もしかしたらGAFAに
集中していたのかもしれないが‥‥
それがすべからくマイナスになるというほど
厳しい相場状況ではなかったことは明白だ。
よほど目利き感のない
下手くそな投資を行っていたとしか思えない。
◇ この調子で投資を継続されたのでは、
年金の支払い原資が枯渇するのは、
もう時間の問題だ。
一切の投資活動を中止して
原資を国民に返還したほうがいいのではないか、
とさえ思える状況になってきた。
◇ このGPIF、足元のような膠着相場で、
海外勢が誰も買いに来ないという
状況においては、
自ら相場を買い支えることで
株価を持ちあげるという、
典型的なクジラ状態に
陥っていることがわかる。
本来は国民から預かった資金に
しっかりとした利益を出すのが
第一義的な投資の役割のはずが、
相場下落の側面で忖度なのか
強要なのかはよくわからないが、
PKOを買って出て異常に高いところで
買いに入ったりするのはもはや自殺行為で、
およそ国民から付託された資金で
行うことではないと、トンビは思う。
つづく
今日一日の人生を大切に!