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2020年の台湾総統選挙に注目 ① vol.598

 

◇ 台湾では、2020年の

    総統選挙に向けた様々な動きが

    逐一メディアの注目を浴びている。

 

まずは、野党国民党の

公認候補を決める予備選で、

 

鴻海精密工業の創業者である

郭台銘氏ではなく

現高雄市長の韓国瑜氏が勝利した。

 

◇ 郭台銘氏が国民党候補に

  名乗りを上げたときは、

 

台湾メディアは大騒ぎして

持ち上げたものだった。

 

その後も、潤沢な資金をもとに、

テレビコマーシャルをはじめとした

様々な広告宣伝を繰り広げて

存在をアピールしてきた郭台銘氏だったが、

 

やはり中国寄りというイメージが

あまりにも強かったようだ。

 

◇ 香港の「逃亡犯条例」に対する

    大規模デモは、

 台湾人にも大きな影響を与えた。

 

中国に呑み込まれてしまってはいけないと

改めて思わせる出来事だった。

 

そして、中国寄りの郭台銘氏の人気も

下がったということだろう。

 

◇ 一部報道によれば、

 予備選で敗北した郭台銘氏は、

 

国民党からではなく無所属で総統選に

立候補するのではないかと言われている。

 

一方で予備選に勝利した韓国瑜氏も、

香港のデモについて明言を避ける

逃げ腰の姿勢や、

 

高雄市長になって間もないのに

総統選に立候補することに対してなど、

批判を受ける要素はある。

 

◇ そして、与党民進党の公認候補である

    蔡英文氏 だが、

 

彼女は新党の総統選立候補者である

楊世光氏から次のような批判を受けた。

 

  私は男で統一派。

  誰かさんは女で独立派。

  蔡英文は未来を語る資格はない。

  なぜなら子供がいないからだ。

 

これに対して、

蔡英文はフェイスブックで

冷静に反論している。

 

こうした攻撃は一度たりとも

止んでいない。

 

私が攻撃されているということは、

多くの台湾女性も同じ苦難を

味わっているということだ(中略)

 

もしも、努力が足りない、

あるいはよくできていないならば

批判は受け入れるし努力も続ける。

 

しかし性別や生殖能力を根拠とする

個人攻撃は、女性を否定し、

政府の努力をくじくものである。

 

我々は台湾の未来のために

真剣に努力し続ける。

                         つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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