◇ 5Gの普及で私たちの生活は
さらにAmazon・Apple・Googleなど
グローバル企業への依存度が高まっている。
技術革新が生まれない日本は
はたして生き残れるのだろうか。
◇ 2019年4月、アップルは
ライバル企業であるアマゾンに、
年間約400億円を支払っている
という事実が明らかになった。
アップルとアマゾンと言えば、
どちらもハイテク産業の巨人だが、
スマートフォンから各種サービスで
熾烈な競争を繰り広げているのは
よく知られている。
◇ しかし、アップルが
このライバル企業アマゾンに
金を支払わなければならないというのは、
アマゾンが他を凌駕するサービスを
手にしており、
さすがのアップルもこの分野で
敵はいないからでもある。
◇ アマゾンが保有する
強大なサービスとは何か。
それは「AWS」と呼ばれる
クラウドサービスである。
*AWS : Amazon Web Services
2006年からクラウドに
莫大な初期投資を行っていたアマゾンは、
クラウドサービスでは競合他社が
追いつけないほどのスケールで
自歩を固めていた。
◇ このクラウドの分野で
アマゾンを猛追しているのが
マイクロソフトやグーグルであるが、
先行するアマゾンにはスケールメリットで
不利な競争を強いられている。
グーグルですらも
劣勢に立たされているというところに、
アマゾンのクラウドサービスの
脅威がどれほどのものかわかる。
時代はすでにクラウドが
席捲しているのだが、
実のところクラウドサービスが
より重要になってくるのは
まさにこれからなのだ。
◇ これから「5G」によって社会を
一変させるほどの通信革命が起きる。
「5G」では100倍の通信速度と
1000倍のトラフィックが世界を
覆い尽くしていく。
ありとあらゆるモノが
インターネットに接続され、
情報が大量に「蓄積」されていく。
この情報は「どこに」蓄積されるのか。
それがクラウドになるのは
誰が考えてもわかる。
世界中のありとあらゆる情報は、
アマゾンやグーグルやマイクロソフトの
サーバーに向かっていくのである。
◇ 私たちもすでに、
メールはグーグルの「Gメール」や
マイクロソフトの「アウトルック」を使い、
iPhoneで撮った写真は
アップルの「iCloud」に保存し、
電子書籍はアマゾンの「Kindle」で管理し、
動画もテレビではなく
「YouTube」や「Netflix」を見ている。
この時点で私たちは否が応でも
グーグル、マイクロソフト、アップル、
アマゾンのクラウドに関わっているわけで、
もはやそこから逃れられそうにもない。
「5G」になると、
その依存度はさらに強度を増すのである。
つづく
今日一日の人生を大切に!