◇ 2018年10月、アメリカの
副大統領マイク・ペンスは、
「中国は政治、経済、軍事的手段、
プロパガンダを通じて
米国に影響力を行使している」と
中国の振る舞いを激しく批判した後、
このように述べた。
「大統領は引き下がらない。
米国民は惑わされない」
◇ ドナルド・トランプ大統領も
2019年2月に上下両院合同会議での
一般教書演説の中でこのように述べている。
「中国は長年にわたり、米国を標的とし
知的財産を盗んできた。
我々は今、中国に対し、
米国の雇用と富を盗み取るのは
もう終わりだと明確にしておきたい」
アメリカのメッセージは明快だ。
「中国とは徹底的に戦う」のである。
それが、アメリカの選んだ道である。
だから、このアメリカと中国の対立は
「新冷戦」と呼ばれるものになっている。
◇ では、なぜアメリカがこれほどまでに
中国を叩くようになったのか?
それはアメリカ側に問題があるのではなく、
中国側に問題があることだ。
中国を擁護してアメリカを叩く、
日本に大勢いる親中反米主義者は、
このように言っている。
「トランプ大統領が次の選挙しか
考えていないから中国を叩いている」
「アメリカ第一主義の方が中国よりも悪い」
「アメリカの排斥の方が中国よりもひどい」
◇ しかし真実はそうではない。
中国共産党政権が今までやってきた
「あらゆる不正」が問題視され、
それを改めようとしないから
貿易戦争が勃発し、
今のようになってしまっているのだ。
中国の「あらゆる不正」は、
もはや数え上げることすらも
できないほどのボリュームである。
◇ 多くの国に大量の工作員を潜り込ませ、
意図的に情報を盗み取っていくというのは
通常の諜報活動だが、
中国がやっているのはそれだけではない。
中国の恐ろしさは、
工作員だけが工作活動をしている
わけではないところにある。
中国共産党政権は、
外国で働いている中国人社員に対して、
中国に残っている家族を人質にして
圧力をかけたり報奨金を出したりして、
最先端技術を持つ企業から
情報を盗ませたりしている。
あるいは、
それぞれの大学に潜り込んだ学生や教授に
情報を最先端技術や研究成果や論文を
盗んで中国に持ち込ませている。
そして中国は、
その盗んだ情報で特許を取る。
◇ これについては
「米国の知的所有権窃盗行為
に関する委員会」
が調査を行って裏付けを取っている。
トランプ大統領が、
中国人留学生が最先端分野を
専攻する学生を制限する項目を
「国家安全保障戦略」の大統領令の中に
盛り込んで発動させたのは、
まさに大学が知的財産の
強奪の舞台となっていたからである。
つづく
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