◇ こうした「新冷戦」の中で
世界はどのように変わっていくのか?
米中対立が深刻化し、
「新冷戦」が世界を巻き込むとしたら
何が起きるのか。
トンビが考える世界は次の通りである。
<その1:米中対立で世界は二分される>
◇ 今後、「米中対立」の新冷戦が
激しくなっていくと、
アメリカも中国もそれぞれ世界の国々に
「アメリカを取るか、中国を取るか」
という二者択一を突きつけるようになる。
様々な思惑でアメリカ側に
つかない国も大勢あるため、
米中対立で世界は二分されても
不思議なことではない。
<その2:テクノロジーも分離していく>
◇ テクノロジーに関しても
アメリカのテクノロジーと、
中国のテクノロジーとに
二分されて商圏を分けることになる。
中国は安売り攻勢が得意な国であり、
安さを好む国や国民は必ずある。
そのため、中国が一方的に
不利というわけではない。
また歴史的に反米の国は、
中国と組むことを考える。
<その3:株価が低迷する。特に中国の株価>
◇ このような
「アメリカを取るか、中国を取るか」
という二者択一は、
アメリカにとっても中国にとっても
「売れない地域が出現する」ため、
企業の売上が落ちて株価の低迷も起きる。
特に中国の場合、
アメリカの半導体やOSからも
アクセスが遮断された場合は、
長期的な影響は大きいため、
株価のダメージもまた中国の方が大きくなる。
<その4:思想的・文化的にも二分化されていく>
◇ 思想的にも文化的にも、
かつての冷戦である
「民主主義か、共産主義か」で
思想や文化が分断されたように、
次の新冷戦もまた
「アメリカ的思考か、中国的思考か」
で分断されていく。
中国の経済圏に入った国々は、
親中国反米に傾くのは必然であり、
中国文化を好んでアメリカ文化を
嫌うようになっても不思議ではない。
<その5:サイバー攻撃がより激しくなる>
◇ しかし、アメリカはこれからも
イノベーションを生み出して
変わりゆく国であり、
中国はそのイノベーションの窃盗が
できにくくなるので、
少しずつ出遅れるようになる。
そのため、それをカバーするために
より知的財産の窃盗に
力を入れるようになっていく。
サイバー攻撃がより深刻化していく
ことになるのは間違いない。
<その6:軍拡競争・代理戦争が起きる>
◇ 中国は一帯一路で「経済的植民地」を
次々と手に入れているが、
同時に中国は軍事的にも
膨張主義を取っている。
そのため、かつての米ソと同じく、
今度は米中の間で軍拡競争が
起きるのは必然であり、
いずれはどこかで
米中の代理戦争が起きる。
南沙諸島、尖閣諸島、台湾、
フィリピン沖、あるいは 沖縄。
米中が衝突しそうな場所はいくらでもある。
他にも中国の「一帯一路」で
経済植民地にされた国々が
反旗を翻す場面も出てくるだろう。
<その7:最終的に中国は崩壊する>
◇ では、この「新冷戦」の勝者は
アメリカになるのか中国になるのか。
言うまでもないが、
答えは アメリカ だ。
世界最強の軍事力を持ち、
ドル基軸通貨体制によって世界経済を支配し、
最強の金融市場を持ち、
イノベーションを生み出すシステムを保有し、
あらゆる分野でトップを行く
多国籍企業がキラ星のごとく存在し、
今後も若年層の人口が増えていくのは
アメリカである。
とすれば、最終的に「新冷戦」を制するのは
アメリカ であり、中国ではない。
そうであるならば、
今の中国は新冷戦に敗れて
崩壊していく運命を背負っていることになる。
あくまでもトンビの予測ではあるが・・・
完
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