Categories: 一般教養・雑学

デジタルが生み出したフラクタル構造の群れ社会 ① vol.550

 

◇ 世界が変わりつつある。

     

どうなるか先が読めない。

 

未来が見えないし、みんな様子見している。

 

アメリカでトランプという

大統領が決まっただけで、

世界中がフリーズしてしまった。

 

トランプ大統領に投票したのは

一部の白人層のみで、

 

ロシアがフェイクニュースを流して煽り立て、

トランプが当選するように

仕向けていたというのが実情だろう。

 

世界の片隅でほんの一部の人たちによる画策が

トランプ大統領を生み出し、

 

そのことによって世界がどうなるかが

わからなくなってしまった。

 

これからも同じようなことは起こり、

そういう時代に突入したことを

我々は認識しなければならない。

 

◇ ここでおもしろい実験を紹介する。

 

ネズミの集団では、およそ三分の一が

いい集団をつくろうと働くいいネズミで、

 

次の三分の一がまぁまぁ普通のネズミで、

 

残る三分の一が集団を乱す

だめなネズミにわかれるそうだ。

 

いいネズミが完璧ないい社会を

つくろうとして、

 

だめネズミを追い出したり殺したりして、

いいネズミばかりになったら

いい集団になるかと思いきや、

 

気づいたら三分の一が

まただめネズミになっていたという、

 

そんな実験結果がある。

 

◇ 人間社会もこれと同じで、

     だめという烙印を押された人も、

      役立っているということになる。

 

社会を混乱させるにもかかわらず、

実は役だっているとという

パラドックス が成立する。

 

トランプ現象もそのひとつということになる。

 

◇ 人間の体の中に癌細胞が

     あるのと同じ道理なのだろう。

 

生命が終わりを告げるような

仕掛けとして、

 

癌細胞は生体の中に

最初から入っているといわれる。

 

その急激なバランスの入れ替えが今、

世界的な規模で起こっている。

 

では、なぜそうなったのか。

 

昔はもっと社会の変化はゆるやかで、

おっとりしていた。

 

その最大の原因は デジタル化 だと

言われているのである。

 

◇ デジタルという技術と価値観、

    あるいはその手法が拡張することによって、

     世の中は大きく変わってしまった。

 

デジタルは 0 と 1 から成る

相対論で構築される。

 

そもそも、人間は相対論の世界に生きている。

 

「今日は寒い」「今日はちょっと気分が悪い」

「今日は何かいいことありそうだ」 等々、

 

全て絶対値のない相対論だ。

 

そういう人間の感覚の世界が、

科学の世界にも入ってきてしまった。

 

◇ 一人の女性を表現するのに、

 

「この女性は冷たいか温かいかで

                わけると冷たい方だね」

 

「知的か野性的かでは野性的な方だね」

 

「草食系か肉食系のどっち?」

 

というふうに相対論で2つにわける作業を

何万回も繰り返していき、

 

その人を表現するのが

デジタルという概念になる。

                    つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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