2050年、
技術は私たちの生活や価値観を
どのように変えているのだろうか。
新聞の記事を織り交ぜながら
これから50年の未来予想を描いてみた。
◇ 2023年以降、
カーシェアサービスによって
世界販売台数の約2%に相当する
200万台 規模の新車需要が消える。
◇ 2030年までに完全自動翻訳機が
普及する見通し。(情報通信研究機構)
まわりは国籍もわからない外国人だらけ。
トンビもみんなも完全自動翻訳機能が入った
極小チップを耳に埋め込んでいる。
怒ったり喜んだり、
ことば以外で気持ちを伝えるのは難しいが、
脳の電気信号を読み取ってお互いの感情が分かる
マイクロチップも発売される。
◇ 2035年、日本の労働人口の
約49%がAIやロボットに代替可能になる。
(英オックスフォード大)
特定のタスクではなく、
あらゆる目的・課題に対応できる
汎用人工知能(AGI)は
2030~2050年に普及する。
(ドワンゴ人工知能研究所)
◇ 1000ドルのコンピューターの
データ処理速度は、
2045年に全人類に匹敵する
能力を持つまでになる。
AIやロボットが仕事の半分以上を
代替する結果、
人の仕事は思いっきり減って、
娯楽や余暇が生活の大部分を占めるようになる。
◇ 宇宙旅行を楽しむ人が増え、
無人島生活や狩猟が一大ブーム
になっている。
2041年から100万円以下の
宇宙旅行が実現する。
(科学技術・学術政策研究所)
◇ 2050年、クルマの8割は完全自動運転。
クルマ所有する「モノ」じゃなくて
シェアリングする「モビリティー」になっている。
人口の7割が都市に集まっていて
交通量もすんごい増えるなか、
空飛ぶ自動車も行き交ってる。
2050年には新車販売の
ほぼ全てが自動運転車になっている。
自動運転車の普及によって生まれる
新たな市場(パッセンジャー・エコノミー)は
2050年には7兆ドル(770兆円)を超える。
(米インテルと米ストラテジーアナリティクス)
◇ 脳の電気信号を解析して
感情や意識と呼ぶものも
信号として再現できるようになる。
2050年には脳とコンピューターが接続され、
言語と意識の壁を越えた
コミュニケーションが実現する。
(遠隔操作ロボット開発のメルティンMMI)
◇ 労働と余暇の区別は消滅し
自分固有の活動が全面に
押し出される時代が訪れる。
(野村総合研究所)
早ければ2045年ごろには
日本の全人口の1割しか
まともに働いていない社会になっている。
AIやロボットが富をもたらすなか、
人は賃金労働ではなく生活そのものや
豊かな消費に最大の価値を見いだすようになる。
◇ 奴隷制が発達したローマ帝国は一時期、
人口の3割を奴隷が占めていた。
しかも都市圏の奴隷は
高度な知識と教養を持ち合わせ、
市民や貴族階級に仕えていた。
奴隷が労働に従事した結果、
余暇が増えた人々は裕福な生活や娯楽に興じた。
建築や文学など文化を生み出す時間もできた。
◇ 2019年、大人たちは人生で
最も多くの時間を労働に割いてる。
だが、AIが多くの労働を果たす2050年、
労働時間はきわめて縮小され、
余暇や娯楽の時間が増え、
寿命も100歳を大きく超える。
そのとき、
人は人生で何に価値を見いだすのであろうか。
「アリとキリギリス」のキリギリスではなく、
家族・仲間・地域との
つながり・社会性を大事にし、
消費にもメリハリをつける
新しい消費アクティブ層
ネオキリギリスみたいになるのだろうか。
今日一日の人生を大切に!