【パターン2】
家族が病気で入院して回復が遅れたとき
◇ 育児を奥さんメインで行っている家庭で、
奥さんが入院した途端に大変なことになる。
家族が病気になって入院したときも、
タフネス社員がメンタルを
病みやすいパターンの一つだ。
特に奥さんが病気で入院し
回復が遅れたとき、
今までバリバリ働いていたタフな男性社員が
メンタルを病むというパターンを
トンビは少なからず経験した。
◇ それまで家事や育児を奥さんが
メインで担ってきたご家庭の場合、
奥さんが入院してしまうと、
私生活は一気に機能不全に陥る。
すぐに親御さんがヘルプにかけつけて
泊りこみで手伝ってくれる場合はいいが、
それが無理な場合は慣れない家事、
子供の世話、保育園などの送り迎えを
夫が一人でこなさねばならなくなる。
◇ 特に男性は、
「子供や家の用事で仕事を軽減してほしい」と
職場に言いづらい傾向があるため、
黙して無理を重ねがちだ。
今までと同様の仕事量や責任を
手いっぱいに抱えつつ、
貴重なやすらぎと休息の場だった家庭でも
慣れない家事・育児という仕事に
忙殺されるようになった男性社員が、
過労状態となったあげく、
不眠や気力低下といったメンタル面の
不調が発生するケースが少なくない。
◇また女性社員でお子さんや
家族の入院・病気が長引いて、
看病のために過労状態になって
メンタル不調や体調不良になる
ケースも散見される。
仕事が終わってから
病院に駆けつけて世話をしたり、
夜遅くまで看病を続けたりしているうちに、
肉体的・精神的疲労がピークに達して
心や体に不調が発生してしまう。
遠方に住んでいる高齢の親の
健康状態が急に悪化し、
休日のたびに長距離を往復して
介護や施設の手配に数カ月奔走したあげく、
心身のエネルギーを消耗して
うつ病になったケースも複数あった。
◇ こうしたプライベートのストレスが
長期間続きそうなときは、
男性も女性もまずは
正直に会社の上司や人事に相談し、
仕事量の調整をお願いすることが
必要だと思う。
上司や人事は、
社員の近しい人が病気になった、
入院したという情報をキャッチしたら、
その人の仕事が負担になっていないか、
心身が疲労していないかなどを
早めにヒアリングし、
SOSを見逃さないで対応して
あげてほしい。 つづく
今日一日の人生を大切に!