Categories: 一般教養・雑学

春うらら        vol.495

 

「春のうららの 隅田川」

     という歌い出しで始まる「花」は、

    誰もが耳にしたことのある歌である。

 

これは滝廉太郎作曲、

武島羽衣作詞の唱歌だ。

 

「春うらら」とは、

 

「空が晴れて、日が柔らかく、

               静かで穏やかな様子」

 

を意味しており、

 

日本の春の雰囲気を

実によく表した言葉である。

 

◇ 他にも、春に関係する

    風情ある言葉として、

 

  「春爛漫」

 「春風駘蕩」(しゅんぷうたいとう)

 「花信風」(かしんふう)

  「山笑う」

  「翌なき春」(あすなきはる)

 

 などがあり、

 

厳しい冬が明けて芽吹く草花のように、

いずれも我々に明るく、のどかなイメージを

もたらしてくれる。

 

◇ 一方で、海外の人は、

    日本人が冬から春に、

    春から夏へと、

 

うつろう四季への感慨を

深く持っていることに対して、

 

不思議に思うことがあるようだ。

 

四季がはっきりとした自然環境の中で、

 

先人たちは、四季から感じとれる

風情や趣きを大切にしようとする

心を育んできた。

 

その美しい日本の言葉を我々も引継ぎ、

自らの心もまた春のように

柔らかで穏やかにありたいと思う。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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