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北朝鮮は4月に大統領制に移行する!?  ①    vol.491

 

◇ 北朝鮮で2019年3月10日に、

     中央議会である最高人民会議の

     第14期代議員選挙が実施された。

 

建国以来、14回目の選挙である。

 

しかし、極めて異例な結果が発表された。

 

当選した687名の代議員の名簿が

発表されたところ、

 

そこに、北朝鮮の最高指導者である

金正恩(キム・ジョンウン)の

名前がなかったのだ。

 

北朝鮮の支配政党である

朝鮮労働党のリーダーが、

最高人民会議の代議員に

当選しなかったのは、

史上初めてのことである。

 

◇ 前兆はたしかにあった。

 

 中央選挙委員会は、1月8日、

第14期最高人民会議代議員選挙を

3月10日に実施すると発表。

 

さらに3月7日には、すべての選挙区に

代議員の候補者を登録したと発表した。

 

しかし、この時も、金正恩を候補者として

登録したと発表してはいなかった。

 

つまり、そもそも金正恩は選挙の候補者として

登録されていなかったことになる。

 

◇ このままでは金正恩は、

    最高人民会議代議員だけでなく、

 

    国家の執政長官である

    国務委員会委員長の職務も

    失うことになる。

 

北朝鮮の執政長官は現在まですべて、

最高人民会議の代議員から選ばれてきた。

 

金正恩が選挙を通じないで執政長官になれば、

諸外国で揶揄されてきたように

君主制(王朝)になってしまう。

 

それは 朝鮮民主主義人民共和国 では

なくなることを意味する。

 

◇ ただし、国名を維持しながら、

    金正恩が政府の執政長官になる

    方法が一つある。

 

それは現在の議院内閣制から

大統領制に移行することだ。

 

◇ もちろん、そのためには

     憲法改正が必要になる。

 

新たに当選した最高人民会議の代議員による

第1次会議が4月に開催されるはずなので、

おそらくそこで憲法を改正するのであろう。

 

そして、新たに大統領選挙が実施され、

直接選挙によって「推戴」された

執政長官である金正恩が

誕生することになると考えられる。

                                 つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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