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「長生き地獄」に陥らないために老後に必要なお金 ② vol.465

 

「自分の寿命が100%の確率で

       わかっていれば、

      老後資産の問題は解決できる」

 

と実は40代の頃から考えていた。

 

どういうことかと言うと、

 

たとえば自分が80歳ぴったりに死ぬと思えば、

80歳ぴったりに資産がゼロになるように

設定してしまえるわけで、

 

自分の死ぬ日が分かっていれば

非常に合理的に資産配分ができる。

 

自分がどれくらいの資産があって、

死ぬまでにどれくらいのグレードの

生活をしたいかで寿命を決めて、

 

計画的に金を使って資産が

ゼロになった時点で寿命が終われば、

 

まさに「有終の美」である。

 

◇ 老後の資金問題というのは、

     貯金がゼロになってもまだ

     生き続けていることの「恐怖」

  本質であると気づけば、

 

それに対する合理的なソリューションは、

貯金額と寿命を合致させることである。

 

つまり、自分の人生が何歳で終わるかを

最初から決めておいて、

 

それに合わせて資産管理をして、

その日が来たら自分で死んでしまえば

すべてがうまくケリがつく。

 

「それ以上は生きない」という

期限を設定すればいろんな問題が解決する。

 

自分の寿命が分かっているというのは、

意外に幸せなことなのである。

 

ただ「金がなくなったから死ぬ」とか

 

「介護されたくないから死ぬ」

 

そして、仮にそうすると決めても、

実際にはそれができる人は

そうはいないだろう。

 

トンビもそれができるかどうかは

その時になってみないとわからない。

 

◇ 話は少し逸れるが、

     評論家の西部邁(にしべ・すすむ)氏は、

 

     自分で自分の寿命を決めていて

     それを実行した。

 

西部氏は、『保守の真髄』にも、

自死へのこだわりを、はっきりこう記している。

 

自然死と呼ばれているもののほとんどは、

実は偽装なのであって、

 

彼らの最後は病院に運ばれて

治療や手術を受けつつ

死んでいくということなのである。

 

換言すると自然死と呼ばれているものの

最終段階は『病院死』に

ほかならないということだ。

(中略)

「病院死を選びたくない」と

強く感じかつ考えている。

 

おのれの生の最期を他人に命令されたり

弄り回されたくないからだ。

 

このように言い残して、

2018年1月に入水自殺をした。

                         つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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