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「長生き地獄」に陥らないために老後に必要なお金 ① vol.464

 

◇ 人生100年が現実的になってきた。

 

   そうなると長生きすればするほど

 「生き延びる」ためのお金が必要になってくる。

 

いったいいくら老後のためにお金を

用意すればいいのだろうか。

 

老後必要なお金は、あなたがいつまで

生きるかによって当然変わってくる。

 

あなたは自分がこの世で何歳まで

生きると考えているだろうか? 

 

そして、

何歳までこの世で生きたいだろうか。

 

80歳だろうか、それとも90歳だろうか。

 

◇ 織田信長は死に直面して

    平敦盛(たいらのあつもり)の

 

「人間五十年、

   下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」

 

   と詠っているが、

 

1500年代の人間たちは

平均寿命は約50歳ほどであった。

 

しかし今の時代、

50歳で死んだら「若くして死んだ」と言われる。

 

日本人の平均寿命は2017年で

女性    87.26歳

男性    81.09歳      となっている。

 

今後、アンチエイジングの研究がさらに進めば、

もっと寿命が延びていくことは間違いない。

 

しかし寿命が延びることは

はたして手放しで喜べることであろうか。

 

◇ 資本主義の世の中では、

    長生きすればするほど

  「生き延びる」ために

    お金が必要になってくる。

 

高齢化社会が深刻化する中で、

社会保障に対する財源も厳しくなり、

 

日本政府は「生涯現役社会」

実現しようと画策している。

 

しかし実際のところは、

65歳も過ぎると体力的にも気力的にも

現役を貫くのは大変なことであり、

年金と貯金で生きていくのが現実の姿となる。

 

問題は、老後にいくらお金が必要なのか、

ということだ。

 

◇ 老後に必要な貯蓄額は

「1,000万円あれば十分」

という意見もある。

 

あるいは「5,000万円は必要」

という意見もある。

 

これはその人のライフスタイルによるので、

一概に「いくら」とは言えない問題だ。

 

しかし、仮に貯蓄額が1,000万円で

毎月10万円の貯金を

取り崩して生きるとすれば、

 

だいたい7年で貯金が底をつくことになる。

 

貯金を取り崩す1ヶ月の上限を

5万円にしたら14年は持つ。

 

ただし、14年の間にインフレが来たり、

重い病気になったり、事故に遭ったり、

 

リフォームや家族の不幸などの

不意の出費があったりするのは世の常なので、

そうなると14年も心許ない。

 

5,000万円あれば、それほど節約に次ぐ

節約はしないでも、何とかなるかもしれない。

 

だが、下手に長生きしたら、

やはりどこかで貯金が底をつく

可能性はゼロではない。

 

◇ 少子高齢化が進行する日本では、

     このまま何もしないと社会保障費は

      膨らむ一方なので、

 

年金が増額になる可能性はほとんどゼロに近い。

 

増額どころか少しずつ着実に減額になっていく。

 

長寿と貯金取り崩しの組み合わせは、

最終的には「資産ゼロ」に

向かう道なのである。

 

しかし、そうは言っても自分が

どこまで生きられるのかは

まったく分からないのだから、

その道に向かうしかない。

                             つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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