◇ 中国外務省の楽玉成次官は、昨年の12月
カナダのマッカラム駐中国大使を呼び出し、
ファーウェイの孟晩舟CFOの
拘束について強く抗議した。
楽氏は孟氏の即時釈放を求め、
「さもなければ重大な結果を招くことになり、
カナダ側はそのすべての責任を負うことになる」
と警告した。
◇ 中国は本当に怖い国だ。
こういう場合、
中国が口だけでないことを
我々は知っている。
「中国漁船衝突事件」(2010年)の時は、
「レアアース禁輸」などなど、
さまざまな制裁をやられた。
そして、今回も中国はカナダに対して報復した。
どんな?
「カナダの元外交官が
中国で身柄を拘束された」
ファーウェイの孟晩舟氏が
カナダで拘束された後に起きたという。
孟氏の拘束との関連は不明としているが、
中国によるカナダへの報復に間違いない。
◇ 拘束されたのは、
「国際危機グループ(ICG)」で
北東アジアのアドバイザーを務める
マイケル・コブリグ氏で、
外交官として北京や香港での
勤務経験があった。
まさに、「目には目を、歯には歯を」だ。
◇ このせいなのかどうかはわからないが、
カナダは孟氏を保釈した。
孟容疑者に犯罪歴がないこと、
健康面に不安を抱えていることなどが理由で、
約8億5,000万円相当の保釈金の
支払いを命じたほか、
24時間、追跡可能なGPS装置を
足首に装着することを保釈の条件とした。
孟容疑者はバンクーバーにある自宅に戻った。
足首にGPS装置をつけられているため
逃げることはできない。
これからどうなっていくのか注目だ。
◇ 孟晩舟氏が中国、香港の旅券を
計8通以上所持していたと報じられ、
中国当局による「特別扱い」に
注目が集まっている。
カナダ政府の訴追資料によると、
孟氏は過去11年間に中国の旅券を4通、
香港の旅券を3通、計7通発給されていた。
さらに、香港紙・明報は、
孟氏が7通とは別に
中国の「公務普通旅券」を
所持していたと報道した。
計8通のうち、香港旅券の2通は
異なる名前とされる。
孟氏が海外での活動を
捕捉されることを懸念し、
渡航の際に複数の旅券を
使い分けていた可能性があるという。
つづく
今日一日の人生を大切に!