Categories: 一般教養・雑学

公的年金は生活の柱、いったいどのくらいもらえるの ② vol.412

 

◇何歳まで生きられるかは 神のみぞ知る。

 

100年以上前であれば

長生きリスクは親族が背負い続けるか、

背負えなければ悲劇的な末路となった。

 

 しかし、今は年金がある。
 (将来あるかどうかわからない)

 

長生きする限り、絶対に必要となる生活費を

国が払い続けてくれる仕組みが年金なのだ。

 

◇ 公的年金収入は一人ひとり異なる。

 

自営業者らが加入する国民年金は

未納状況に応じて減額される。

 

会社員らが加入する厚生年金は

加入年数が長いほど、

 

高い保険料を納めたほど、

将来の年金額が増額される。

 

また、夫婦がともに厚生年金に加入していた場合、

ダブルで厚生年金をもらえるので、

老後の豊かさはぐっと広がる。

 

先ほどのモデルは専業主婦を想定していたが、

夫婦ともに共働きで正社員であれば、

月額30万円 くらいに増える可能性がある。

 

仮に30万円とすれば、

 

19.6年の受取総額は   7056万円

 

24.4年で  8784万円

 

35年なら

何と1億2600万円 ということになる。

 

共働き正社員夫婦は、

今は子育てに、仕事にと、

忙しく日々大変だと思われるが、

最後は笑って老後を過ごせるはずである。

 

◇ ただし、この安心は会社員の夫婦の話。

 

自営業者は国民年金しか老後の収入がないので、

満額であっても 年間80万円 に達しない。

 

任意加入の国民年金基金、

個人型確定拠出年金(iDeCo)、

 

小規模企業共済など使える手段は

フルに使って老後に備える必要がある。

 

また、会社員でもお一人さまは

1人分の年金になるので、

月 15.6万円 程度に減額される。

 

これもやはり、

iDeCo などで老後の備えが必要になる。

 

さらに夫婦でも要注意なのは

共働きで子どものいない「DINKS」だ。

 

子育てをしなかった分、

生活水準が高くなりがちであり、

 

油断をしていると月30万円でも

まったく生活できない、ということになる。

 

やはり、計画的な蓄財を行うべきだろう。

 

それでも公的年金がなければ、

「老後の貯金目標1億円」という

無茶なハードルにくじけてしまう。

 

働き方に違いはあれど、

やはり、公的年金抜きの老後は

成り立たないのが現状である。

 

しかしその生活の柱の公的年金が

破綻したらどうするか?

 

100年前の時代と同様に

うば捨て山伝説が復活する可能性すらありうる。

 

これについては、また別の機会に。  完

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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