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モバイル通信5Gのイノベーションはまるで別世界 ①   vol.405

 

◇ ヒトの1世代は30年とされる。

 

それに比べてテクノロジーの進化は

驚くほど早い。

 

そもそも携帯電話が誕生したのは、

30年余り前。

 

ヒトが生まれて親になるほどの間に、

モバイル通信の規格は、第4世代まで達している。

  *4G、Gとはジェネレーションの略

 

◇ 2000年代に広がったのは

     3G(第3世代)だった。

 

デジタル化が進み、携帯端末で

ネットにつなぐのが当たり前になった。

 

まだガラケーの全盛期である。

 

4Gになって通信速度が劇的に上がり、

スマートフォンが普及。

 

動画配信が急速に広がった。

 

4Gは次世代高速通信の代表格とされ、

一つの到達点を迎えたが、

 

その4Gのスペックを

はるかにしのぐのが 5G である。

 

5G は、10Gbpsを超える

    「高速・大容量」に加え、

 

    通信の遅れは1000分の1秒と

    限りなくリアルタイムに近い「低遅延」

 

それが1㎢当たり100万台以上の端末に

「多接続」できるようになる。

 

3Gが電話回線の時代とすれば、

4Gはデータ通信の時代。

 

5Gとはサービスをデリバーするネットワーク。

 

あらゆるモノがネットにつながるIoTそのもの。

 

◇ 例えば、高速・大容量、低遅延、

   多接続という5Gの特徴をすべて生かせる

   大本命とされているのは自動運転技術だろう。

 

また、大都市と地方の診療所などを

結んだ遠隔医療も期待される。

 

高精細な画像伝送が広がれば

顔認識の精度が格段に高まり、

迷子がなくなるかもしれない。

 

つまり、アイデア次第で、

この世のあらゆるモノに

イノベーションを起こし得るインフラが

5G なのだ。

 

5Gの世界は考えただけでもワクワクする。

 

スマホがビジネスの主役でなくなる時代。

 

キャリアのビジネスモデルはBtoCから

『BtoBtoX』に変わる。

 

通信キャリアは消費者(C)に

スマホを売るベンダーではなく、

 

5Gというインフラを使って他社(B)と

共にサービスを作り上げる存在になる。

 

◇ この“共創する”という考えを形にした施設を

     ソフトバンクは東京・台場に用意した。

 

他社と共に5Gサービスを

生み出す共創拠点となる。

 

こうしたラボはNTTドコモや

KDDIも開設している。

 

目的は同じだ。

 

5Gを使えば何でもできてしまう。

 

そこが面白さでもあり、

キャリアとしての課題でもある。

 

キャリアがひとりでいくら考えても出てこない。

 

キャリアがいい、悪いと判断している限り、

イノベーションは起きない。

 

もちろん、全く新しいサービスを作り出し、

イノベーションを起こすのがゴールだ。

 

しかし、まずは今あるモノが

無線でつながるとこれだけよくなる、

 

こんなこともできる、ということを

企業に体感してもらわなければ、

先に進まない。

 

5Gというインフラを、

まずは使ってもらう場として、

こうしたラボが重要になるというわけだ。

                                            つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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