◇北朝鮮への援助再開に動く
文在寅(ムン・ジェイン)政権。
トランプ大統領が叱り飛ばした。
10月初旬、トランプ大統領が
ホワイトハウスで
「韓国は米国の承認なしに何事もできない」
と語った。
それも、3度も繰り返したのである。
米国の大統領が公開の席で
「韓国は言うことを聞け」と叱ったのだ。
◇この発言を受けて、
韓国では反発の声も起きた。
「承認(approval)」との言葉使いに
「属国扱いされた」と怒りをあらわにした。
朝鮮半島の王朝は長い間、
中国大陸の王朝に朝貢していた。
このため韓国人は「属国待遇」されないか、
いつも神経を尖らせている。
◇ 独自制裁に限らず、韓国が国連の決めた
対北制裁も破り始めたとの認識が
すでに米国で広がっている。
9月の南北連絡事務所開設を名分に韓国は、
国連が禁輸品目に定めた
石油製品80トンを北朝鮮に渡した。
2017年4-10月には政府系の
韓国電力の子会社が北朝鮮の石炭を購入した。
これも国連制裁を破る行為になる。
WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)は、
「韓国企業が制裁破りしているとの
米国政府の警告を、韓国政府は無視した」
と書いている。
「南北関係の改善のため」を言い訳に
対北援助の再開に動く韓国。
米国は苦虫をかみつぶした顔で見ていたが、
ついに大統領自身が怒ってみせた。
◇ 国務省が運営するVOA(アメリカの声)は
もっと明確に韓国を批判した。
「韓国は米国に従え。制裁解除などするな」
ということだ。
要は、文在寅大統領は金正恩
(キム・ジョンウン)委員長に
騙されていると指摘した。
そこで大騒ぎになった。
そのうえ国務省や政府系メディアなど
ワシントンが一体になって韓国批判を始めた。
◇ 怒ったのは、暴言で有名な
トランプ大統領だけではなかった。
韓国国内の朝鮮日報は社説で
痛烈に文在寅政権を非難した。
「北の核武装を助けるつもりか」
朝鮮日報がついに言ったな、という感じだ。
韓国の保守はこう疑っている。
文在寅政権は南北和解を掲げ、
北朝鮮への援助に前向きだ。
しかし援助すれば北の非核化が遠のくのは確実。
というのに援助を異様に急ぐ。
やはり、親北派が要所を占めるこの政権は
北朝鮮の指示で核武装に協力しているのだな――。
状況証拠は十分にあるが、
ただ、文在寅政権はなかなか尻尾を出さず、
口では「非核化」を唱える。
政権と対立する朝鮮日報も
「北の核武装を幇助するつもりだ」
と指摘しにくかった。
しかし米国の大統領が
文在寅政権を叩き始めたので、
同紙もハラを固め書いたのだろう。
つづく
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