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型破りのオヤジさん「本田宗一郎」 vol.370

 

◇ 本田技研工業の創業者である

    本田宗一郎は、スピーチが面白いことで

     定評があった。

 

従って、本田氏の話術は、

社員を鼓舞するのにも、おおいに発揮された。

 

◇ ホンダ創立からまもなく、

    浜松から東京に進出した1950年頃に、

 

みかん箱の上に立って、

 

「日本一になるなどと思うな。

             世界一になるんだ。」と絶叫した。

 

社員の給与も満足に出せていなかったが、

本田の目はすでに世界に向けられていた。

 

54年には、世界中のオートバイ関係者が

技術を競い合うマン島TTレースに出場し、

優勝することを目標に掲げた。

 

会社が経営不振に陥っていた時期にあって、

何とか社員を奮いたたせようという宣言だった。

 

61年に念願の優勝を達成、

ついにホンダの名は世界に轟いた。

 

◇ 日本発のエア・バックの開発者で、

   ホンダ研究所の最前線を走り続けた

   小林三郎氏は、本田宗一郎のことを

   このように言っている。

 

オヤジは、我々にいろんな話をしてくれたが、

いつもカッと目を見開き、腕を振り、

肩を揺さぶっていた。

 

熱い思いがあふれ出んばかりだった。

 

我々は、その迫力に圧倒された。

 

◇ 遺言は、

 

社葬はするな!

社葬なんかすれば、交通渋滞の原因となり、

世間に迷惑がかかる。

 

そんなことはクルマ屋として、

絶対にやってはならない       だった。

 

本田宗一郎氏の事業に対する熱い情熱が、

すべてを突き動かしていった。  

 

<今日の名言>

社長なんて偉くも何ともない。

課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。

要するに命令系統を、

はっきりさせる記号にすぎない。 

                                  本田宗一郎

 

*役職は単なる記号にすぎません。

 

 

今日一日の人生を大切に!

 

トンビ博士

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