目先の効果に惑わされないこと ② vol.365

 

◇ ここで「経営合理化」という施策、

    あるいは、「リストラ、組織再編」などの

    人員削減の施策を取り上げてみたい。

 

企業は経営危機とは関係なく、

社員数を減らすように継続的に努力している。

 

少なくとも、過去25年はこの傾向が続いている。

 

この施策の短期的メリットは明らかだ。

 

人件費が減る。

 

その反面、イノベーションが減り、

従業員のモチベーションが下がり、

会社への忠誠度も減退する、

 

といった長期的な大きなマイナスが

あることも証明されている。

 

残念ながら、そういう結末は、

時間が経って初めて明らかになる。

 

経営者は10年前に行った

経営合理化の影響でイノベーションが

減っているということにはあまり気づかない。

 

特にこれからは、

人口減というメガトレンドの中で、

人材は貴重な資源となる。

 

しかしフォレ族の病気と同じように、

長い潜伏期間のせいで、

 

経営者は原因と結果をつなげて

理解することができない。

 

そのため、

経営者は間違った問題解決方法を導入してしまう。

 

原因と結果は、

    ビジネスの世界ではわかりづらい問題だ。

 

ある経営施策がすぐに利益をもたらしたら、

それが良いものだと思い込みがちだ。

 

しかし、短期的な利益の存在が

長期的な良い結果を生むとは限らない。

 

しかし、悪い結果が最終的に現れても、

始めのやり方が原因だとはほとんど気づかない。

 

みなさんの会社の経営施策は、

本当に結末まで見通して導入されているだろうか。

 

そう、みなさんも気づかないうちに、

大切なエドおじさんを

食べてしまっているかもしれないのである。

                                                   

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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