Categories: 一般教養・雑学

自家用車の車検は高くないか  ①   vol.349

 

◇ 自家用車の保有者が定期的に通す車検。

 

    その費用の高さに驚くことはないだろうか。

 

そもそも車検って、何で必要なんだ? 

 

「ウチは格安車検です」

 

「安くて早い車検です」

 

こんな広告やチラシにつられて、

「それならば」と車検業者に

自家用車を持ち込んだものの、

 

その費用を聞いて驚いた人もいるだろう。

 

しかも、その料金は業者によってかなり違う。

 

部品の交換を迫られ、

追加料金も取られてしまう場合も多い。

 

インターネット上での

価格比較サイトもあるなかで、

 

なぜ、ユーザーが不満や疑問を抱くような

料金設定がまかり通るのだろうか。

 

◇ ここに新車登録してから

    13年経過した乗用車を、3カ所の

    整備工場に持ち込んだ見積がある。

 

ガソリンスタンドが運営する整備工場

  見積額は     7万642円

 

車検チェーンショップ系の整備工場

  見積額は   9万7678円

 

乗用車メーカーのディーラー

 見積額は 16万8404円

 

なぜ、ここまで差が出るのか。

 

車検ビジネスに詳しい

日本総合研究所の主席研究員は、

 

「部品交換の基準は

   整備工場や整備士でバラバラだからだ」

 

と指摘する。

 

ある地方の整備工場の担当者がささやく。

 

「こちらも商売。

    いかに必要かを納得させて

    交換を促すかの技量が問われる」

 

ユーザーの無知につけこんで、

替えなくてもいい部品を

押し込むことも可能というわけだ。

 

こんな不透明な料金体系が

まかり通る背景を探る前に、

 

そもそも車検制度とは何なのかを

整理しておこう。

                                    

◇ 車検は自動車検査登録制度の

     略語と言われている。

 

自家用車の場合、

新車登録から3年経過したとき、

 

さらに以後2年ごとに行う

「継続検査」のことを指す。

 

車両が道路を安全に走行できるか、

排ガスなど環境基準を満たしているかを確認。

 

問題がなければ、重量税、自賠責保険料、

印紙代の「法定費用」を納めて、車検合格となる。

 

検査基準は「保安基準」とも呼ばれ、

1951年に制定された「道路運送車両法」

に基づいている。

 

国が認めた場所で、

資格を持つ検査員しか検査できない。

 

設備や資格を持つ検査員がいるなど

一定の基準を満たしたところは

「指定工場」として、その場で車検業務もできる。

                                                     つづく

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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