◇ 万葉集は日本最古の歌集である。
中でも現代人に愛されているのは、
日本防衛のために、
九州北部に向かった防人たちの歌。
愛する妻を描いた絵を持って、
任地へ行きたいと思う人もいた。
九州に赴任してきた、
サラリーマン戦士にも相通ずるものがあるはずだ。
わが妻も、絵に描きとらむ 暇(いずま)もが
旅行く吾(あれ)は 見つつ偲ばむ
*私の妻をも絵に描きとる時間が欲しい。
旅を続ける私はそれを見ながら偲ぼうに。
また、夫を思う妻の強い思いが、
面影となって現れる歌もある。
わが妻は いたく恋しらし 飲む水に
影さえ見えて よに忘られず
*私の妻はひどく恋こがれているに違いない。
飲む水に影さえも見えて、
決して忘れられないことだ。
◇ いくら文明が開けても人の気持ちは
昔のままと思いたいが、
はたしてここまで思われている人が
今の世の中にどのくらいいることやら。
いや・・・
トンビが知らないだけなのかもしれない。
<今日の名言>
どうして自分を責めるんですか?
他人がちゃんと必要なときに
責めてくれるんだから、
いいじゃないですか?
アルベルト・アインシュタイン
*不安があるとき、人はどうしても
自己否定の思考パターンになりがち。
それよりも開きなおったほうが道が開ける。
今日一日の人生を大切に!