◇ ここ数年で奇跡的な成長を遂げた
セブンーイレブンは、今までに
「金の食パン」 「セブンカフェ」
というヒット商品を生んだ。
つねに顧客を引きつけるそのパワーは、
いったいどのような習慣から生まれるのだろうか。
◇ セブン&アイグループは
「セブンプレミアム」
というPB商品を販売している。
PB:プライベートブランド、自社企画商品
流通のPBは安い商品という見方が一般的だ。
これに対して、
元会長、現在名誉顧問である鈴木敏文氏は
低価格優先ではなく、上質さを追求し、
コンビニ、スーパー、百貨店、
どこでも同じ値段で売れる商品を
開発するように指示した。
モノ余りの時代には、安さより、
質を求める顧客が増えていることを見抜いたからだ。
発売開始から10年。
多様化するお客様の生活を見つめ、
その声に耳を澄ませ、
価値ある商品をお届けする姿勢により、
ヒット商品を次々生んでいる。
生活を「より豊かに・楽しく・便利に」
することを目標に、
たった49アイテムからスタートした
セブンプレミアムは、現在では4つのブランドに
3000以上のアイテムをそろえるまでに成長した。
◇ 2018年6月中旬、都内のホテルで、
「セブン・イレブン・ジャパンの国内2万店突破」
を祝う記念式典が開催され、
そこで引退した鈴木敏文顧問が熱弁を振るった。
「顧客に本当に満足してもらおうと思ったら、
競争相手に勝つのではなく、
既存の常識を打ち破らなければならない。
なぜなら、真の競争相手は同業他社ではなく、
絶えず変化する顧客のニーズだからだ。」
◇ 顧客は常に新しいものを求める。
しかしいったん売り手側にまわると、
顧客の心理を忘れて、
過去の経験をもとに同じことを
繰り返してしまう。
それは、同じことをしたほうが楽だからだ。
結果、顧客に飽きられてしまう。
新しいものを生みだすには、
過去の経験から離れ、
未来から現在を考えること。
質を追求し、新しいものに挑戦すれば、
リスクをともなう。
ただ、顧客ニーズに的確に応えられれば
大きな成功を得られる。
今の時代、挑戦せず、自ら変化しないほうが
むしろリスクが高いと思うべきである。
「発想の原点は未来」
「未来からの逆算」
10年後、20年後にどうなっているか。
体質的にリスクを受け入れることが
できない会社には未来はない。
<今日の名言>
フィードバックが凡人を一流にする
ピーター・F・ドラッカー
*結果を踏まえてやり方を修正するというのは、
一流になるための欠かせない作業。
フィードバックが一番大事なのです。
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