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多様化するお客さまのニーズをつかむ「セブン・イレブン」   vol.304

 

◇ ここ数年で奇跡的な成長を遂げた

    セブンーイレブンは、今までに

「金の食パン」    「セブンカフェ」

  というヒット商品を生んだ。

 

つねに顧客を引きつけるそのパワーは、

いったいどのような習慣から生まれるのだろうか。

 

◇ セブン&アイグループは

  「セブンプレミアム」

 というPB商品を販売している。

 

   PB:プライベートブランド、自社企画商品

 

流通のPBは安い商品という見方が一般的だ。 

 

これに対して、

元会長、現在名誉顧問である鈴木敏文氏は

低価格優先ではなく、上質さを追求し、

 

コンビニ、スーパー、百貨店、

どこでも同じ値段で売れる商品を

開発するように指示した。

 

モノ余りの時代には、安さより、

質を求める顧客が増えていることを見抜いたからだ。

 

発売開始から10年。

 

多様化するお客様の生活を見つめ、

その声に耳を澄ませ、

価値ある商品をお届けする姿勢により、

ヒット商品を次々生んでいる。

 

生活を「より豊かに・楽しく・便利に」

することを目標に、

 

たった49アイテムからスタートした

セブンプレミアムは、現在では4つのブランドに

3000以上のアイテムをそろえるまでに成長した。

 

◇ 2018年6月中旬、都内のホテルで、

「セブン・イレブン・ジャパンの国内2万店突破」

 を祝う記念式典が開催され、

 

 そこで引退した鈴木敏文顧問が熱弁を振るった。

 

「顧客に本当に満足してもらおうと思ったら、

 競争相手に勝つのではなく、

 既存の常識を打ち破らなければならない。

 

 なぜなら、真の競争相手は同業他社ではなく、

 絶えず変化する顧客のニーズだからだ。」

 

◇ 顧客は常に新しいものを求める。

 

しかしいったん売り手側にまわると、

顧客の心理を忘れて、

 

過去の経験をもとに同じことを

繰り返してしまう。

 

それは、同じことをしたほうが楽だからだ。

 

結果、顧客に飽きられてしまう。

 

新しいものを生みだすには、

 

過去の経験から離れ、

未来から現在を考えること。

 

質を追求し、新しいものに挑戦すれば、

リスクをともなう。

 

ただ、顧客ニーズに的確に応えられれば

大きな成功を得られる。

 

今の時代、挑戦せず、自ら変化しないほうが

むしろリスクが高いと思うべきである。

 

 「発想の原点は未来」

 

 「未来からの逆算」

 

10年後、20年後にどうなっているか。

 

体質的にリスクを受け入れることが

できない会社には未来はない。

 

<今日の名言>

フィードバックが凡人を一流にする   

                 ピーター・F・ドラッカー

 

*結果を踏まえてやり方を修正するというのは、
  一流になるための欠かせない作業。

 フィードバックが一番大事なのです。 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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