◇ ボトル1本20万円
――高級ワインではありません。
2009年に発売されたワインと
同じボトル入りの超高級緑茶
「MASAスーパープレミアム」の値段です。
いまや知名度はうなぎのぼり。
バリエーションも増え、
1本 2800円 ~60万円のお茶を販売している。
◇ 使用するお茶葉は、日本を代表する
生産者として知られる大田昌孝氏が
静岡県で栽培したものから厳選。
機械を使わず、手間をかけて丁寧に手で摘み取る。
さらに茶葉本来の風味をそのまま生かすため、
お湯は使わず、何日もかけて水で抽出する
という贅沢なもの。
◇ この商品を開発した社長は、
かつて下戸の知人と会食した際、
「飲めない人間は損なんです」
と言われたそうだ。
「周囲はワイン片手に会話を
弾ませているのに、
自分は楽しめるものがない。
食事だけでは間が持たず、
「割り勘」にも納得できない」
これがまさに飲めない人のホンネの気持ち。
トンビも飲めない人の悩みに
この記事を読んで初めて気づいた。
◇ 飛行機のファーストクラスや、
ホテル・レストランのパーティでは、
同じ料金を払っており、
お酒を飲まない人からすれば、
なんとも釈然としない思いがあるのだろう。
一流レストランには、高級な赤白ワイン、
シャンパーンがズラリと用意されている。
しかし、ノンアルコール飲料には、
せっかくの食事や店の雰囲気に見合うものが
まったくと言っていいほどなかった。
車の運転や体質、宗教などの理由で
「飲めない人」はこの世の中にはたくさんいる。
◇ 商品化に当たっては、
容器に高級なワインボトルを使い、
ソムリエがワインと同じように
サーブしてくれるなど、
「飲める人」と一緒に食事を
楽しめるように配慮されている。
そして高級茶飲料のブランドを確立。
いまやお得意先には、
日本航空の国際線のファーストクラス、
石川県の老舗旅館の加賀屋、
高級料亭の吉兆など、
そうそうたる企業が名を連ねている。
ニーズと価値、この二つをしっかりつかめば、
ヒット商品が生まれるということになる。
◇ しかし、いままで単に「割り勘要員」
だった方がこのような高級茶を
注文するようになったら、これは一大事だ。
「割り勘要員」の立場が逆転する。
会社や仲間内の懇親会で
こんなの飲まれたら納得いかないので、
庶民派の居酒屋には置いて欲しくない。
まあ、メニューの乗ることはないと思うが、
飲めない人はいままでどおり
「サントリーウーロン茶」でお願いします!
<今日の名言>
どんな長い旅も、最初の一歩から始まる。
老子
*先のことをくよくよ考えても
しかたありません。
まずは一歩踏み出してみましょう。
今日一日の人生を大切に!