◇ ペット関連の相談は増えている。
中でも多いのは
死んだペットの
火葬はどうしたらよいか?
そして死んだペットの
遺骨の埋葬はどうしたらよいか?
という問い合わせ。
死んだペットは法律上は物と同じ扱いなので、
人間のように火葬しなければならないとか、
墓地に埋葬しなければならない、
といった決まりはない。
トンビは小学生の飼っていた犬が死んだ時、
そのまま庭に埋めていた経験がある。
だが、今では火葬してお墓に入れるなど
手厚く供養したいという人が増えている。
◇ ペットの火葬は自治体で対応が異なる。
火葬場があればそこで火葬してくれる
ところもあるが、なければ通常の焼却炉で
ほかと一緒に燃やすことが多いという。
飼い主によっては民間の業者に
頼むケースもあるようだ。
◇ お墓については、以前から
ペット専用の霊園はあったが、
人間と同じお墓にペットを入れる
という発想はあまりなかった。
しかし最近では同じお墓に入れたいと
考える飼い主や家族が増えた。
霊園の中には使用規則によって
人以外の遺骨を入れることを
禁止しているところもあるが、
ニーズに合わせて人とペットが
一緒に入ることができるお墓も目立ってきた。
ペットのお墓・霊園事業を営む大野屋では、
03年に東京の霊園でペットと一緒に入る
「ウィズペット」と名付けたお墓を始め、
今では国内5カ所で展開している。
永代供養墓や樹木葬でもペットと
一緒に入るお墓が出ている。
また、遺骨をミニ骨つぼなどに入れて
身近な場所に置く手元供養品の
バリエーションも豊富だ。
ペットの終活というと愛犬や愛猫などの
葬儀やお墓を連想する人が多いが、
一方で気になるのは飼い主の高齢化に伴って
ペットの世話ができなくなった場合の対応だ。
◇ 高齢夫婦や高齢のおひとりさまが
ペットを飼っているケースは多い。
全国犬猫飼育実態調査では
「あったらいいと思う飼育サービス」について、
「高齢で飼育不可能な場合の
受入施設提供サービス」
「飼育が継続不可能な場合の
引き取り手斡旋サービス」
などが上位に入った。
高齢の飼い主の不安を映しているようだ。
かわいがっていたペットを
飼い続けられなくなった場合、
どうしたらよいのか。
まずは自分で引き取ってくれる
人や施設などを探すのが基本だろう。
施設は保護施設や老犬ホーム・老猫ホーム
などが候補だろうか。
ペットが家族と同様な存在になった
というよりも
それをすでに飛び越え、
家族よりも大切な存在になっているようだ。
とうとうここまで来てしまったのか……
現代版「生類憐みの令」が
発布されているのだろうか。
完
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