◇ サントリーの基本精神を表している言葉が、
この 「やってみなはれ」
これは創業者である鳥井信治朗氏が
ことあるごとに口にした言葉だ。
「やってみなはれ」とは、
まさにノリをよくする「魔法の言葉」である。
リスクは伴うが、新たなことに
果敢に挑戦する気持ちこそ
「やってみなはれ」の精神であり、
その言葉を言われるとなんとなく、
「やってみようかな」という
エネルギーが涌き上ってきたりする。
しかし「やってみようか」という
気持ちはあるが、
いろんなリスクを考えると
「やっぱ、やめとこ」
となるのが大半だ。
その前向きな気持ちにブレーキをかけているのが
コンプライアンス、 内部統制の強化
ということになる。
◇ ある企業のコンプライアンスの担当者が
このようなことを言っていた。
「羊たちを管理しようと、柵をつくり、
番犬を放ったら、いつの間にか犬が
オオカミに変わってしまった。
逃げないようにと柵で囲っていたので、
羊たちは逃げ場を失い、
すべて噛み殺されてしまった」
◇ 企業経営にとって管理は当然必要だ。
しかし、誰かがきちっと統制しないと
管理は新たな管理を生み出し、
自己増殖して、過剰管理に陥っていく。
たとえ経営管理上必要なことであっても、
けっして付加価値を生み出すことのない
業務に追いまくられることほど、
効率を悪くするものはない。
コンプライアンス強化、過剰管理によって
「効率」という競争力を失ってしまっては、
元も子もない。
管理の根本的な思想、そして仕組みのあり方を
見直すことは大事なことに思える。
手遅れにならないうちに、
早く手をつけなければならない。
<今日の名言>
心配しても明日の悲しみがなくなるわけではなく、
ただ、今日の喜びが奪われるだけである。
教育学者 レオ・バスカーリア
*仕事がうまくいかない、人間関係で悩んでいる、
そんなことを心配するのはもうやめましょう。
必ずなんとかなります。
今日一日の人生を大切に!