◇ 「朝三暮四」という四字熟語がある。
サルを飼っていた宋の狙公が、
サルに朝にはドングリを 三つ、
夜には 四つ やると言ったら、
サルがイヤだといった。
では 仕方ないので、
朝四つ、夜三つ にしたら、
それでいいといったという話である。
◇ 一日に七つなんだから、
同じことじゃないかと考えるのが人間だが、
じつは大いに違う。
動物にとっては同じではない。
中国人は以前からそこに
サルと人間の違いがあると、
ちゃんと知っていたのである。
◇ 「朝三暮四」は、
目先の利益を優先する人のこと
とするのが通常の解釈であろう。
朝が三ではなく、四になるからである。
サルにとって目先のことが重要であり、
夕方のことなんか、知ったことではない。
しかし
「朝三暮四」はサルに限った話ではない。
いま ドングリを四つもらうのか、
10年後、20年後に四つもらうのか
将来のためにシッカリ考える必要がある。
今日一日の人生を大切に!